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社会人2年目は年中さん

年度末まで半年切ったかぁと思って、就職してからのことを振り返ってた。大学を卒業して1年半。これまでと違う、もっと『大きな社会』に出て1年半。ふと、過去に似たような状況あったかな、と考えてみたら見つけた。『幼稚園に通うようになった時』。

小学校、中学校、高校…と環境の変化を経験してきて、私はその変化に慣れるまで周りの子より時間がかかるのかも、と最近思うようになった。

『幼稚園に通うようになった時』は、年中の後半くらいからの記憶がうっすら残ってる。幼稚園は年長になるまで見事に毎朝泣いて通った。しかもシクシクじゃなくて、ギャン泣き。2~3人の先生に抱かれて(というか抱え込まれて?)その先生たちにパンチとかキックとかしまくってた。幼稚園に行きたくない、というより家にいたくて。ただただお母さんと離れたくない、という感じ。なんで幼稚園なんて行かなあかんの!っていう気持ちで毎日泣いてた。なんやかんや朝のその時間が(泣き疲れて)終われば、昼間は楽しくやる。家に帰ったらお母さんに「今日は〇〇ちゃんと遊んで、先生がこんなこと言って…」と1日の報告をしたあと「幼稚園楽しかった!だから明日は泣かずに行ける!」って宣言するんだけど次の日になると「やだ(号泣)」(笑)。しかも、ほんっとにやだ、っていう日がまあ頻繁にあって、幼稚園は少なくとも週に一日は休んでた(っていう記録が実家にある連絡帳に残ってる)。

『幼稚園に通うようになって』2年目、私はそんな感じだった。それが。『大きな社会』に出て2年目。え、毎日泣かずに通ってるだけでもすごいやん私、って思ったのよね、ふと。

「いやいやそれは…笑」と自分でも笑っちゃうような考え方だけど、でもふとそう思った。上京して一人で暮らすようになって、移動は満員電車、どこに行っても知らない人ばかり。私にとってこの環境の変化はギャン泣きに匹敵するんだと思ったら、あぁ私頑張ってるのかもって。

幼稚園の時も、お母さんに見向きもせず大きな声で先生に挨拶して園の中に走っていく子もいれば、朝から外に飛び出して身体を思いっきり動かして遊んでる子もいた。でも私は違ったなーって。でも、それでも大丈夫だったなーって。

それに年中の時何してたかって、「友達と一緒に遊ぶ」とか「先生の言うことを理解してやってみる」とかそういうこと。もちろんこの間に私は色んな経験をして色々学んで、時間とともに成長してきたのは事実。でも、環境が変わった、っていうことだけでスパッと切っていろんな要素全部削って並べてみたら、そんなに違うことってないなって。毎日会社に通って、仕事をして。それってすごいことだよなあって思ったのと同時に、焦らなくてもいいのかな、って思った。『大きな社会』の中にはこれまで会ったことのない人たちがうようよ居て、年齢もバックグラウンドも全然違って。そういう人たちを見て「私も頑張らなきゃ、でも全然できない、あれもこれもやってみなきゃ」って思ってた。早く早く、早く私も結果出さなきゃ、って焦ってた。

でもさっきの話、極端な考え方だけど私は『大きな社会』の年中で。あ、それは無理やわなって思った。いいわ、これで。十分頑張ってるわ私、って。そう思ったら気持ちが楽になったんだよね。今のままでいいなって。それは今のまま停滞してよう、っていうのではなくて、無理に生きるテンポ上げなくてもいいなって。そしたら楽になった。今、私はまだ年中だ。

きっと来年になったら年少さん年中さんと手をつないで一緒に歩くようになるんだと思うし、再来年には足し算とか引き算とか教わって自分で問題を解いてみたりするんだと思う。だったらいいや。それでいい。これまでもそうやってやってきたから、それでいいや。

と思った話でした。


(スモールステップで私を育成してくださる上長や、それもいいねって言ってくれる同期に心から感謝して。)

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