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商店街を回って気づいたこと

こんにちは♪

noteの更新が約1か月振りになってしまってすみません💦

4月から約1か月間、あるおまつりのリーダーとして、柳ケ瀬のまちを駆け回りました。

車いすの目線から見えた、商店街の魅力と課題を書いてみたいと思います。

濃姫まつり、商店街コラボ企画のリーダーに


私が所属している岐阜のまちおこしボランティア団体では、濃姫まつりというおまつりを毎年春に開催しています。

そこで私は、商店街のお店さんと協力をしてコラボ商品を販売する企画のリーダーに選んでいただきました。

商店街を盛り上げて、多くの人に楽しんでもらう、そしてお客様もお店様も笑顔に!

この目標のもと、活動させていただきました。

無事企画は成功(だったかな…?(笑))しました!

また、準備期間中、中日新聞さんが取材に来てくださり、岐阜市周辺版で取り上げていただけました。

https://www.chunichi.co.jp/article/680680

こちらもすごく貴重な体験になりました。
大高さん、ありがとうございました!

リーダーを務めたもう一つの目的


商店街を盛り上げる、お客様に楽しんでいただく、その目的を第一に、私にはやりたいことがもう一つありました。

それは、商店街のバリアフリーの調査と普及です。


昔ながらの商店街は、どのぐらいハンデがあっても行きやすいのか、そして、私が動いてお店様にお声がけをすることで、少しでも理解を広げたいと思い活動しました。


今回お話をさせていただく中で、特に印象に残ったのが、居酒屋さん。

普通なら入ろうと思わない段差のある居酒屋さんにコラボのお声がけをさせていただくと、なんと介護士の資格を持つ方がいらっしゃり、さすがの車いすさばきで店内に入れていただけました。

ここはいい!と思った私は、車いすユーザーのお友達を何人もお呼びしました。

私も含めてですが、居酒屋さんはやはり狭くて入りづらいイメージがありました。

今回2人のお友達にとって、初居酒屋になりました。
その子から、「ここいいですね!」と言ってもらえたことが本当にうれしかった。


商店街の魅力

柳ケ瀬の居酒屋さん


今回気づいた商店街の魅力は2つです!

1つめ。店主さんとのお話が楽しい!

Z世代の特徴バリバリの私は、いつも効率とかタイムパフォーマンスとかを気にして、動画も2倍速で見ています。

私もそうですが、現代人の多くが時間に追われてスマホとにらめっこ、なんてことが日常かなと感じます。

しかし、この柳ケ瀬商店街で過ごす時間は、すごくゆっくり流れていました。店主さんと楽しくお話したり、昔の柳ケ瀬のことを教えてくれたり、人つながりを感じました。

2つめ。外なのに屋根があって、道が大きい!そしてスロープのあるお店が結構ある!

濃姫まつり最終日の5月7日は大雨でした。
でも謎解き企画では、多くの子たちが雨に濡れずに楽しく謎解きをすることができました。
お店さんに訪問しているときも、雨の日が何日かありましたが、ほとんど屋根があって、そして道も広いので車いすでも安全走行ができました。
また、大きくて緩やかなスロープのあるお店が何店舗もありました。

喫茶・着裳乃の縁さんの入り口



店主さんに事情をお伺いすると

「高齢者が結構来るでしょ?だからスロープつけているのよ」

とのこと。

高齢者のための設計はやっぱりいろんな人にやさしいなぁというのを感じました☺️


感じた課題


狭いところが多い

これは商店街という場所柄どうしてもしょうがないこと。
でも幅が狭いと物理的に入ること自体が難しいですよね。

ユニバーサルシートのあるトイレがない


今回街歩きをする中で、お手洗いの場所を確認することも一つの目標にしました。

すると、柳ケ瀬商店街の中に4つ、一般の客が使うことができる多目的トイレがありました。

しかし、すべてにユニバーサルシートがありませんでした。

ユニバーサルシートは大人の方が寝転ぶことができるベッドのことです。

柳ケ瀬から近くにあるユニバーサルシート設置の施設は、私が確認できた範囲でメディアコスモスでした。


メディアコスモスのユニバーサルシート
HP:https://g-mediacosmos.jp/information/2016/05/post-330.html


メディアコスモスのHPには画像付きで、どこに何が置いてあるかがわかります。

https://g-mediacosmos.jp/information/2016/05/post-330.html


ユニバーサルシート。昔の施設なら仕方がないかなと思うのですが、つい先日できたばかりの柳ケ瀬グラッスル35の多目的トイレにもありませんでした。

これはショックでした。。。


ではどうしてユニバーサルシートは必要なのでしょうか?

それは、大人の方のおむつ交換や下着の脱ぎ着をする必要があるからです。

例えば、高齢の方で、自分でお手洗いができない方は、このベッドで横にしてもらって、そこでおむつを交換したり、下着を下ろしたりします。

また、重度障害のある方は、上と同様に大きなベッドが必要です。

新しい公共性の高い施設でも、まだユニバーサルシートの必要性が周知されていないことに危機感を感じました。

https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/275567.pdf

これは岐阜県のユニバーサルシートの設置されている施設の一覧です。

この一覧、ありがたいのですが、特別支援学校とか、普通じゃ入れないところも多いですね💦

しかも、わが町大野は1つもない…
(いや、本当はあるんです、私の通った小学校にはユニバーサルシートを約10年も前につけていただきました。でも載ってない…(笑))

今回は柳ケ瀬の中だけの調査でしたが、ユニバーサルシートの普及はより考えたいテーマになりました。

公式の発信の難しさ


ここはバリアフリーだよ。と公式に発信することの難しさを、今回特に実感しました。

そもそも、すべての人にとってのバリアフリーというのはほぼ不可能に近いとは思っています。

例えば車いす一つとっても、前輪を自分で上げられる車いすの人が行けるお店でも、かなり重たい電動車いすに乗っている人ではいけなかったり。

だからこそ、ここは車いすの人はいけますよ!と公式で言ってしまうと、行けなかった人の不満に繋がりかねません。

このような理由から、私は個人のInstagramで私目線からの情報を発信しました。

個人だからこそできることをしたい


逆に言えば、個人の発信なら、比較的自由に書けるし、いろんな人の聞きたいことにこたえられると思います。

だからこそ、こんなこと気になる、聞きたいことがあるということがあったら何でもDMしてもらえたらうれしいし、逆にここいいところだよ!とかあったら教えていただきたいです!

まとめ


たくさん書いてしまったので、整理します。

  • イベントのリーダーとして、この1か月、柳ケ瀬の中を車いすで回り、店主さんにバリアフリーを周知した。

  • 新しい発見や、商店街ならではの心のバリアフリーを感じた。

  • 物理的なバリア、ユニバーサルシートの普及率の低さという課題に直面した。

  • 個人発信だからこそ、多くの声を聞いて発信を続けたい。


この一か月は、とても学びと出会いの多い一か月になりました。

まだまだやりたいことがありすぎて、大学生終えられるか心配です…(笑)

自分の身体と相談しながら、やれることをやっていきます!(有言実行せねば…(笑))

みのり


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