減量05.食事の時間帯について
皆さんは食事の時間帯を意識しているでしょうか。
一昔前の流行りかもしれませんが、時間帯を意識したダイエット法が流行った記憶があります。
最近では「特定の時間帯しか食べない」という方法のものが、10年以上前は「19時以降は食べない」というようなものが特に流行っていたと思います。
実行の手軽さから実施してみたことがある方も多いと思いますが、結論から言うと時間帯を意識したからといって体重が減少するわけではないと考えられます。
1.時間帯を意識することでどうなるのか
実際に、「食事の時間帯を意識することで体重が減少した」という方がいるのは嘘ではないと思います。
しかし、その人が意識することによって変わったのは、食事の時間だけなのでしょうか。
例えば、夕食後の22時ごろからスナック菓子を食べながらテレビ番組を見ているような人の場合、「19時以降は食べない」というような方法で体重は減る可能性があります。これは、22時にスナック菓子を食べる習慣がなくなるため、スナック菓子一つ分の摂取エネルギーが減ります。そうなることによって、エネルギー収支が負になれば体重は減るのは当然だと言えます。
これは「時間帯を意識したから」ということではなく、時間帯を意識した結果「これまでより摂取エネルギーが減った」ことが体重減少に繋がっているのです。
もしも、先述した例で、「22時のスナック菓子」がなくなった代わりに、「15時のスナック菓子」が新たに習慣化されてしまった場合は、おそらく体重の変化はほとんどないと考えられます。
揚げ足取りにも思えるかもしれませんが、食事の時間帯だけを変えることによる大きな体重変化は望めないというのが現実です。
2.時間帯についての考え方
食事の時間帯を気にする人の考え方として、「遅い時間の食事は太りやすい」、「2食にすると太りやすい」というようなものがあると感じます。
基本的には前述した通り、摂取エネルギーの量が変わらないのであれば大きな効果は望めません。
あくまでも、実際の原因は「遅い時間帯に通常の食事に加えて夜食を食べてしまっている」、「2食にすることによって、1食あたりの量が増えてしまっている」ということがほとんどだと思います。
下に例を図示します。
図では5つのパターンがありますが、一日の消費エネルギーが1800kcalだと仮定した場合、体重が増える可能性があるのは、一番右の「1日2食で2000kcal摂取する」例です。
これは、1日2食にしたから体重が増えるのではなく、エネルギー収支が正になることで体重が増えるのです。
3.終わりに
食事の時間帯を意識することだけでは、基本的には大きな体重変化は望めません。「22時のスナック菓子」の例のように、時間帯を意識することによって摂取エネルギーが減るような食生活であれば効果は得られることもあります。
自身の食生活を振り返ってみて、「効果がありそうだと感じたら取り入れる」程度の心持でいいでしょう。
4.補足
一応、時間帯や回数を変えることで少しだけ代謝が変わり、消費エネルギーが増える可能性もあります。ですが、まず優先するべきなのは、摂取エネルギーを減らすことの方です。優先順位を間違えないように気を付けましょう。
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