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万年筆初心者の選び方

こんにちは、こんばんは、みのんです。

最近ずっと万年筆のことばかり考えている万年筆初心者です。
手帳はね、もう定まってますのでね。
たまに別サイズに浮気しはじめるのですが、相棒のM5ネオフィナードは絶対手放せない。
そんな初心者が万年筆を数本買ってみて、自分の好みがわかってきた気がします。


お値段

いきなり。でも購入するにも、普段使いにも切っては切れないお話。

選ばなければ100円で何本もペンが買える時代に、数千円もペンにお金を出すことに数ヶ月前までは抵抗感がありました。
いまだにボールペンに数百円は迷います。
ビジネス用の見た目がちょっと良くなって数千円は買いません。
重くなるだけで基本的なデザインや中身は一緒ですもん。
そこで見栄を張っても意味のない仕事をしてるのでその分は別に回したい、と常々思っておりました。
なので、初心者の私が選ぶ万年筆は比較的安価なものばかり。高くても1万円台。
(サラッと言ってるけどペンに1万円ってかなり勇気のいることなんですよ、冷静に考えて)
しかも、普通は気にしないことも購入基準になってます。
M5民ならではのこと、とかですね。

基準!

①ショート軸
②透明軸
③FかEFのスチールニブ

めっちゃ限られる〜笑
万年筆マニアの人から「は?」って言われそうなワードが並んでる〜笑
ちゃんと理由はあるから聞いてほしいのです。

①ショート軸

長さがキャップ収納時で12cmから±5mm。
これより長いもの、短いものもここで脱落です。
大抵の万年筆は14cm前後でしょうか。
基本的なペンがだいたいこの長さですよね。
何度も言いますが、私はM5手帳民です。
M5手帳の縦幅はだいたい12cm。
この幅になんとしてもピッタリ収めたい。
長いとポケットに入れるとき不便極まりないのです。とにかく引っかかる!
逆に短いと、見た目が…。
10cm程度の有名どころの万年筆も持ってます。短くとも書きやすいです。
ただ、あの中途半端な…上下が微妙に余るあの感じに「コレジャナイ感」を抱いてしまうのです。
キャップポストもしない派なので、なおさら12cmあるのがベストですね。重心は真ん中より下にあってほしい。

②透明軸

金属軸や木軸、はたまた漆や螺鈿など…高級ラインは目が飛び出そうになる芸術品?みたいな万年筆が多いです。
なのに私は、高級感なんぞは丸無視して透明軸を選びます。
(ただ単に買えない懐事情なのもお察し…)
インク残量が見えるのが楽しい!
以上です。ここの理由はそんなもの。
意味もなく傾けて減りを確認しては、
「こんなに書いたのか」とにんまりします。
あとは、性格。
もともとすぐインク残量を気にしてしまう性格で、なくなる1週間前からソワソワします。
ボールペンは芯を変えればお終いですが、万年筆はそう簡単にはいきません。
まずインクがすぐ手に入らないですし、定期的に洗わないと詰まります。
(同じ色なら洗わずそのまま足したりもしちゃいます)
さらにこのソワソワ、けっこう脳のメモリを食います。
透明軸なら軸を外すことなくステキなインクの光加減も残量を確認できて、無駄にソワソワせずに心もネジも痛まない。
高級感よりも私は視認性を取りますね。

③FかEFのスチールニブ

字幅は国産メーカーならF、海外メーカーならEFだと自分の好みが定まりました。
ボールペンだと0.4が好きです。0.3未満は細すぎるかな…って思ってしまいます。
なので、国産EFはあのカリカリ感が「ナンカチガウ…」です。
ある程度のさらさら感はほしい。とってもワガママです。
5mm方眼に極小文字をびっしり書く人間なので0.5だと太いです。
0.7以上は…絶対無理。笑
ショート軸ボールペンが使えない理由はここにあります。
純正は字幅太い。互換は書き味がイマイチ。
万年筆にたどり着きました。
そして、金ペンではなく鉄ペン派なワケ。
金ペンも持ってます。使ってます。
でも、「柔らかすぎてなんか字太くてコレジャナイ」
もともと鬼筆圧&握り込みが強すぎて、ボールペンのプラスチック軸ネジにヒビを入れる常習犯。
万年筆に手を出した1番の理由は「筆圧がいらない」から。たまに手の筋?が攣ってそのままペンを落としてしまっていたので、万年筆に切り替えたのです。
(手が攣るってホント…しばらく痛いんです泣)
まだ筆圧を抜き切れません。
以前に比べたらかなりマシになりましたが、金ペンを使いこなすにはまだまだ修行が足りないそうです。がんばるます。

番外編「キャップ」

この基準に付け加えるとしたら「嵌合式キャップ」
ネジ式めんどくさいです。
回してる間に書くことを忘れそう。
くるくる回してキャップ取るから良いんだ!これこそ万年筆!って方、ごめんなさい。
嵌合式に慣れるとノック式よりも早いんですよ、書きはじめが。
ただこの嵌合式キャップ、製品が限られすぎてここにこだわるともう当てはまる万年筆が「プレラ 色彩逢い」一択なんです。
他良いのがありましたら教えてください。
予算上がっても貯金します。

万年筆は嗜好品です

お値段は安いものでもそこらのボールペンよりもちろん高くて、お手入れも必要。
なのに、出来ることはボールペンと同じ「書く」ことだけ。
不思議な世界だなと今でも思います。
ただ、万年筆を使うようになってから、以前よりも書くことが楽しくなりました。
書く量も圧倒的に増えました。元から多いけど。
(フリクションの単色替芯、あれなんであの太さなのに1週間で無くなるの?)
ぼーっとしながらも脳内は常に何かを考えていて、それを瞬時に書き留めるための手帳ですが、今までは思いの外読み返すということが少なかったです。
万年筆に変えてからはインクの色加減を見たくて前のページを振り返ることが増えて、自然と前に書いたことを読み返すようになり、さらにそこから思考が展開されていく…という風に芋づる式に書くことが増えるのです。

さっき手帳の雑記ページを見てみると、まだ月半ばにさしかかったところなのにすごい量でした。
昨年の1ヶ月分くらいは軽く書いてます。
書くことは良いこと、良い趣味なので、これからもこだわりたい。

もっと発売されてくれ!嵌合式透明ショート軸!

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