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女ひとり旅 2度目の釜山1泊2日編①

ふと思い立って船で釜山に行ってきた思い出です。


早起きして博多港国際旅客ターミナルへ。博多駅からは88番の路線バスで約20分。

ターミナルに到着したら、入ってすぐのチェックインカウンターで発券。空港と同じようにパスポートを見せて座席を選ぶ。発券後は入国カードや税関への申告書を書いたり、自販機でターミナル利用券を購入したりして準備。

2階の出国ロビーでは海外WiFiの貸し出しもやってます。前日にネットで調べた時は、早朝だからやっていないかも・・・と不安に思ってたけど、7:30でもばっちり開いてた!当日申し込み600円/日で、ひとり旅でも現地で安心。釜山はどこでもフリーWiFiが使えるけど、保険のような気持ちで申し込みました。ポケモンGOもできるし!!!

小腹が空いたので、船内で食べるように売店でオレンジジュースとチップスターを購入。いざ、出国審査!初めての空港以外での出国審査はあっさり終了。空港ほど人が多くないので、待つこともほぼなし。手荷物検査もありませんでした。だからなのか、出国した後に外に出ようとする人が多数。「車に忘れ物した!」あるあるですね。


出発時間が近づき、ビートルに乗り込む。内装は凝っていて、さすがJR九州の乗り物だなと謎に感心。シートベルトがかわいかった。

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2階の進行方向に向かって左側は女性専用シート。3時間の船旅は揺れも少なくゆったり過ごせました。前のモニターでは『ハッピーランディング』という映画が流れていた。私はアマプラに『ボーイ・ミーツ・プサン』という映画をダウンロードしていたので、チップスターコンソメ味をお供に一足先に釜山の街へ。

旅行する前には、旅行先が舞台の映画を見る。特に往路の飛行機の中で。イタリアならインフェルノ、モロッコならカサブランカとか。ボーイ・ミーツ・プサンは、『100円の恋』の武正晴監督作で、主演は柄本佑と江口のりこ。江口のりこといえば、年末年始に見た『それは経費で落ちません!』での役が良かったなあ。ターミナルで検索するまでこの映画の存在すら知らなかったけど、空気感が独特でなんだかのんびりできた。一人旅へのモチベーションが上がる。

そうこうしているうちに、陸地が見え始める。もうすぐだ。


ビートルは大きな橋をくぐって、何隻かの船と行き交い、釜山港のターミナルに到着した。船を降りて、真っ先に目に飛び込んでくるのは隣に停泊している関釜フェリー。こういう時に職業柄船の名前とか見てしまうんです。

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気を取り直して、廊下を歩いて建物内へ入る。エスカレーターの横には釜山港の歴史が写真とともに記されている。大きな写真とともに、「旅に出ること」をテーマにした詩がいくつか記されていて、読むとくすぐったくて嬉しい。入国時は荷物をX線に通して検査。入国スタンプの絵柄が船で、静かにテンションが上がる。手続きを終えて、ターミナル内でとりあえず1万円を両替。国際市場のケミチブに行きたかったので、ひとまず釜山駅を目指して歩く。歩く。釜山駅周辺は工事中で、道があっているのかよく分からなかったけど、他の団体に着いていったらちゃんと着けた。

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以前韓国に来た時にT-MONEYカードを購入していたので、なんとなくチャージすれば地下鉄やバスに乗れると分かっていたのだけど、両替してもらった金額が大きくてチャージできない;; 泣く泣く、横のコンビニでゴボウ茶を買ってお金を崩す。まだオレンジジュースも飲みきってないのに・・・ペットボトル二個持ち女は無事チャージを済ませて地下鉄に乗り込む。さあ、目指すは南浦駅だ、待ってろナッコプセ!!!


駅から歩いて国際市場へ向かう。『国際市場で会いましょう』も時間があれば見てから来たかったなあなんて思いつつ歩く。ちょっと迷いながらたどり着いたお店は、まだまだお昼時で混んでいた。少し並んで待つ。ここまで来てやっと、自分が一人海外旅行に来ていることに少し実感を持てた。明るい店内で、店員さんに「ナッコプセ、チュセヨ」と言ってみる。伝わった。嬉しい。ナッコプセはタコとモツとエビが入った辛い鍋料理。モツ鍋おいしいでしょ?タコとエビおいしいでしょ?辛い鍋でしょ?おいしくないわけがない。

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小さな餅とマロニーみたいな麺も入っている。これをご飯にかけて韓国海苔やネギ、キムチを混ぜて食べる。うまっ。この旅行中これだけでいいや・・と思えるくらいハマりました。これを食べるためにまた釜山に行きたい。


食べ終えて、国際市場を散歩する。服屋が多いエリアを抜けて、日用雑貨、キッチン用品、寝具、家具など様々な店が軒を連ねる。日曜日だったからしまっている店も多かったかな。生鮮食品、加工食品のエリアはさすがの賑わい。お腹がいっぱいじゃなかったら練り物とかチキンとか食べ歩きしたかった。。どこの国でも、市場はそれぞれの生活や文化がよく見える場所だから歩いていておもしろい。独特なにおいや音も記憶に残る。

結局何も買わずにうろうろふらふら、気づけば龍頭山公園の近くに来ていたので、上まで登ってみることにしました。ほぼエスカレーターに乗っているだけで到着。タワーのふもとまで歩いて、釜山の街を見下ろす。タワーの横には韓国らしいのかよく分からない朱塗りの建物があって、よく見るとTWOSOME PLACEの看板。カフェかーい。

天気が良すぎて気持ち良かったので、ベンチに座ってぼーっとする。こういう時間を持てることの贅沢さよ。気がすむまで通る人たちを眺めながらぼーっとして、気が済んだので下山。チャガルチ市場を目指して歩く。チャガルチ市場は海沿いの海鮮市場で、新鮮な海の幸を調理してもらうこともできるらしい、が時間的に微妙だったので雰囲気だけ感じに。結局チャガルチ市場でも、海の幸を見た後は海沿いのウッドデッキでぼーっとしてた。すごい数のかもめと、謎の路上ライブと、それに湧くオーディエンス。平和な日曜日。

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歩きすぎてさすがに疲れたので、googlemapで良さげなカフェを探す。なぜ韓国のカフェのケーキはこんなにも巨大なのか。そして巨大にも関わらずなぜぺろりと食べられてしまうのか。結構なミステリー。


体が休まったので、そろそろ宿に向けて歩き出す。地名がどこなのか分からないけど、BIFF広場から広がる繁華街のビルの中にあるゲストハウスを予約していた。たまにはドミトリーに泊まって旅気分を味わいたいし、一人だからすぐできる。雰囲気が良くて綺麗なゲストハウスだった。スタッフもフレンドリーで、私にもっとコミュ力があれば・・・

やっと重い荷物を下ろせて身軽になれたので、ロッテマートでお土産でも買おうかと外に出る。今日は南浦とチャガルチ周辺を徒歩で行ったり来たりしかしていない。地下道便利だな。デパートで、自分のお土産にするのに手頃な食料品をいくつか買って、いろんなフロアをウィンドウショッピング。日本でもあまりデパートに行かないから、たまに来ると見ているだけで楽しい気持ちになる。

そうこうしてるうちにお腹が空いてきて、ウインドウショッピングは終了。どこにいても、お腹は正直です。テジカルビが食べたかったので、調べてBIFF広場近くの店に入る。お客は私一人。日曜だしこんな感じなのかな。デパートは結構いっぱい人いたのにな。韓国料理って辛い料理が有名だし、おいしいけど、実は優しい味の料理も多い。スープ料理は体が温まるし、ほっとできて良い。

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店を出て、満足感いっぱいで歩く。でもまだ帰らない。名物のホットクを食べるまでは!!腹9分を越えているにも関わらず、満腹の体をひきずって屋台の列に並んだ。ここのホットクは木の実が入っていて少し他とは違うらしい。

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ホットクが作られるところを見ているのも楽しい。鉄板に敷くマーガリンの量には目をつぶって、できたてを頬張りながら宿への道を歩いた。


続く

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