見出し画像

はじめての海外一人旅へ踏み切るまで

はじめての海外ひとり旅行へ行くことに決めた自分の心境を記念して

年が明けた。年末年始休暇もあっという間に終わって、ボケた頭で会社に向かう。12月度の請求書発行業務に追われ、客先からの問い合わせが忙しさに拍車をかける。一週間頑張って働いて、日付が変わる前に帰宅した金曜日。


明日から3連休か

なんの予定もないな

なんのために働いているんだろう


こんな疑問が頭に浮かんで、眠れない。夜にネガティブなことを考えるのは良くない。

どこかに行ってしまいたいと思った。どこかに逃げたいと。

ふと、職場の後輩たちがこの3連休に韓国に行くと言っていたことを思い出した。

韓国か。おいしい韓国料理が食べたいな。

そして、明日から3連休でなんの予定もないなら、私も韓国に行けるのはでないかと思った。

でも航空券もホテルも何も取っていないし、もう眠い。疲れていて眠いからこんな突拍子もないことを考えているのだ。もう寝てしまおう。


次の朝、昼近くなって起きた後も、私は韓国のことを考えていた。

韓国、というより、この代わり映えのしない毎日からお手軽に抜け出す方法はないものか、そんなことだ。

韓国は福岡から近い。釜山へは博多からフェリーや高速船も出ている。去年初めて訪れた釜山は、食べ物もおいしくうるさすぎなくて気に入っていた。高速船のホームページを見ながら、そのチケットの安さに驚く。まだ空席もあるし、この値段ならいける。でも悲しいかな瞬発力のない私は、何度もページを行ったり来たりして迷う。何も迷うことはないのに。

そして思い切って友達にLINEしてみる。有言実行だ。私はいま、明日から韓国に行くと宣言したのだ。チケットを取る。

Booking.comを開いて宿を探す。ホテルでゆっくりしようか、それとも他人との交流を求めてホステルにしようか。釜山のホステルはこれまた驚くほど安かった。割と高評価なところが多く、似たようなレビューが並ぶ中で、写真の内装に惹かれた1軒のホステルを選ぶ。これで、行って泊まって帰ってくることはできる。

熟考型の私にしてはよく頑張ったと思う。今年の目標を、『やりたいことに躊躇しない』にしたおかげだ。

こうして私は人生で初めての海外一人旅へ出かけることになった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?