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自分を変えるには、スマホ時間の中身を変える 〜産後ダイエットで12kg減量した話〜

「忙しすぎる。誰か、助けて。」

この言葉は、第二子の出産後によく浮かんでいたわたしの心の声です。

2022年に待望の第二子を出産し、幸せいっぱいの気持ちで、我が子をゆっくりと抱っこできていたのはつかの間。産院を退院してからは、わんぱく盛りの長男(3歳)と、乳児(0歳)の世話に自分の24時間がすべて投下されることになりました。

しかし、私には産後にどうしてもやりたいことがありました。それは、産後のボディメイク。産前産後の体調不良や腰痛などの原因になっている身体にテコ入れをしたい。そう心から思っていたのです。

そして、出産から5ヶ月間経過し、このnoteを書いている時点では、目標としていた-12kg、体脂肪-9%を達成しました。

このnoteでは、子育てに追われながら自分の身体を変えるために試行錯誤した軌跡を書き残しておきたいと思います。

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自分を変えるには、人生の時間配分を変える

「自分を変えたい」

そう思う時、皆さんはどんなアクションをするのでしょうか?

私は、学生時代に読んだ大前研一さんの考えを参考にしています。

「人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。」

書籍『時間とムダの科学

この言葉を思い出しながら、出産後の自分を変えるために、3つの要素のうち何を変えられるかを考えてみました。

住む場所は変えられない。そして付き合う人も変えることは難しい。

ならば、1つ目の要素である「時間配分」を変えるのはどうか?

まず、どうやって時間を捻出するか?


「よし、一日の時間配分を変えよう」

そう思ったとしても、産後の私のスケジュールは、朝起きてから、夜中の夜泣き対応含め、すべて子どもたちのお世話に投下されている状態でした。

長男が朝起きてからお弁当を作り、保育園の準備をする。保育園の送迎が終わったら、次女の授乳、オムツ替えをして、その後、家事をする。そんなことをしているうちに、長男の保育園のお迎え時間になってしまう。

一体どうしたら自由に使える時間を捻出できるのか?

途方にくれそうになりました。

そんな時、日経の記事で「子育て世代が時間貧困に陥っている」という調査結果を目にしました。まさに、私もその一人だという気持ちになりました。

慶応義塾大学の石井加代子・特任准教授らの研究を引用し、6歳未満の子を育てる正社員共働き世帯の3割が、十分な育児家事や余暇の時間をとれていないことを示した。主要先進国の中でも、日本は子のケアや余暇に充てる時間が最も少ない。

日経新聞

子育て世代は、みんな自分時間を見つけるのが難しい

「子育て世代は、時間貧困…」
この調査は、意外にも私を勇気づけてくれました。

パパママはみんなやりたいことが出来ない。それが当たり前。そう思えることで、肩の力が抜けて自分自身への過度な期待を手放すことができました。

無理をせず、毎日、やるべき事の中にある細切れの時間を拾い集めるようにしよう。

そんな気持ちで一日の流れを全て書き出してみました。

1日、そして1週間の生活を振り返ってみると、わたしが自由に使える時間は「子どもが起きてくる前」と「授乳時間」ということが分かってきました。

この2つの時間を変えることで、自分の体型を5ヶ月で元に戻せないか。

そう考えて、産後のボディメイクを開始しました。

戦略的にスマホ時間の中身を変える


産後ダイエットのノウハウは、多くの専門家やブロガーさんがノウハウを公開しています。細かなノウハウはそちらを参考にしていただくとして、私のnoteでは、時間配分の変え方に特化してご紹介したいと思います。

1.産後ボディメイクの専用ページを作る

まず、私は、複数あるスマホの画面の一つを、最後のボディメイクに特化したページにすることにしました。

そして「スマホばかり見てしまう」という自分の行動習性を逆手にとって、気づけば「産後のボティメイク」をについて考えてしまう状態にしました。

このページを見ると自分の現状とアクションすべきことを一瞬で確認できる。

私は自分自身を把握し、目標に向かえるコックピットを手にしたような喜びを感じていました。

産後ボディメイクに向けた、スマホコックピット

2.データーを取る

産後のボティメイクで大切なのは、食事管理と運動です。


摂取カロリーと消費カロリーを管理することは大切。そんなこと数十年前から分かってはいるものの、これまでの人生で管理できたことはほぼありませんでした。子育て中であれば、なお不可能だと思っていました。

しかし、いろいろなアプリを調べてみると、消費カロリーや摂取カロリーを簡単に取得そして表示できるアプリが出ていました。

私はそれらを利用して、スマホを持っているだけで歩数は測定され、食事の写真を撮るだけで摂取カロリーや栄養バランスが表示されるようにしておきました。

そうすることで毎日少しずつ消費カロリーを増やしていくことができるようになっていきました。

歩数が自動カウントされ、スマホに表示されるように

3.毎日のやりたいことを、所要時間5秒レベルまで小さくする

時間を捻出する上で大切にしていたのは、小さな打ち手をたくさん持っておくことでした。産後のボティメイクでは、ランニングや筋トレなどの時間は大切です。しかし、子育てや家事に追われ。それらを達成できない日も多くありました。

そのため、目標とする打ち手を小さく因数分解しレベルを下げ続けました。

例えば「専用アプリを毎日一回開くだけでいい」など。

できないことを多く考えるのではなく、毎日5秒でもいいから目標のためにできることをスマホ上に置いておく。そうすることで、毎日コツコツできているという自信をつけることができ、継続するのが楽しくなりました。

筋トレした日に●をつける。筋トレは5秒でも🆗

そうやって、毎日なんとなく見ていたスマホ時間を、意識的に産後のボティメイクを達成するための時間に変えていく。その時間を積み重ねることで私は5ヶ月間で-12キロ痩せることができました。

限られた時間、何を見るかを大切にする

「忙しすぎる。誰かに、助けてほしい。」
そう思っていた私だからこそ「スマホ時間」を戦略的に時間配分するアイディアを思いつくことができました。

そして、スマホを通じて得る情報が変わり、意識や気持ちが変わり、自身の行動を変えていくことができました。

そのような時間を積み重ねることで無理なく、自分の体型も変えることができました。

「子育て世帯は、時間がない」
時間貧困と言われるほどに、自分の時間がない。

だからこそ、限られた自分時間を拾い集め、大切にできるパパママ世代が増えて言ってほしい。そんな願いを込めて、このnoteを綴りました。



参考資料


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