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#9 嫌なことがあったとき何をする?

こんにちは。みのりminolyです。

作業療法の源流について考えてきたいと思います。

嫌なことがあったとき、あなたはどうしますかか?


私は、嫌なことやイライラすることがあったとき、とりあえず、「甘いものを食べて落ち着く」か「お肉料理をおなか一杯食べる」ことが多いです。
なぜでしょうか。おいしいものを食べると、嫌なことはどうでもよくなってしまいます。
独身の頃は、一人カラオケで大声を出してストレスを発散し、すっきりしたこともありました。

一般的にも、私と同じように、嫌なことがあったら、
おいしいものを食べて忘れようとか、
大声を出して発散したり、歌を歌ってストレスを解消するか、
運動が得意な人は、走ったり汗を流すなんでこともあるかもしれません。
家にひきこもるという人だって、パソコンに没頭したり、ゲームをしたり、思いっきり泣いたりしているかもしれません。

一方で、嫌なことがあって、その直後は茫然とした気持でも、
何もせずにぼーっとし続ける人はなかなかいないのではないでしょうか。
そうすると、嫌なことが頭の中をくるくると巡り、考え込んでしまうかもしれません。


人は作業をすることで元気になれる


これは、日本作業療法士協会が提唱する「生活行為向上マネジメント」という作業療法のスローガンにもなっていますが、
作業療法では古くから知られている考え方です。

作業療法士は、人が日々の中で行うことを一つ一つを「作業」と捉えています。
嫌なことがあった時に何をするかを挙げましたが、その例の一つ一つを、私たちはこれらを「作業」とよんでいます。

嫌なことがあった時、何かしらの作業をすることで元気になります。
これは、私たちが古くから、経験的に知っていることなのです。


「人は作業をすることで元気になれる」を治療に生かす


この経験的知られた「人は作業をすることで元気になれる」は、
精神障害者や肢体不自由児のリハビリテーションで利用されてきました。

例えば、精神障害分野では、様々な作業に従事することで、気分が改善し、没頭する経験により症状が改善することがあります。

これが、作業療法の源流だと考えます。
この考えに基づいて、患者さんに適した「作業」を見つけ、支援することが作業療法の治療方法なのです。

嫌なことがあったときに、何をするかという質問に対して、自分で自分に合った「作業」を見出し、それを行い、問題を解決している人には作業療法は不要なのだと思います。

それがうまくできていない人に対して、作業療法士は作業療法を使って支援するのです。


まとめ


・嫌なことがあれば、人は何かをする。その行為、一つずつを作業療法では「作業」とよぶ。
・「人は作業をすることで元気になれる」は古くから経験的に知られており、それを生かした治療が作業療法である。
・自らで元気になる「作業」を見つけたり、できない場合には、作業療法が必要となる。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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