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父は大腸癌、母は認知症 溢れる涙〜自宅での看取り 第2章

お風呂に入らない母

母は病気になってから自宅での入浴を嫌がるようになりました

「お風呂は嫌い・・・」

初めの頃は3日おきぐらいだったのが、1週間になり2週間になり・・・

流石に家族ではどうにも出来なくなり介護申請をしました

介護申請から介護認定まで


介護申請をして要介護認定されると、高齢者福祉施設の「デイサービス」が利用できるようになります

介護度によって補助金がいただけるので助かります

手続きはめんどくさいことばかりです

でも、他に選択肢はない・・必死でした

病院・市役所・介護施設・・・を回りました

市役所の担当者(介護認定調査員)が自宅に来て母と面談をして聞き取り調査が行われました

母は「要介護2」と判定され、デイサービスに通うことになりました

ここまでの手続き すべたわたしひとりでやりました

迷惑をかけたくないと言う思い


父も夫も子供たちも・・・あてにはならなかった

母のことで周りの人に迷惑をかけたくないと言う気持ちもあった

その時はまだ一人でもどうにかなると思っていた

有給を使い、半休を使い・・・どれほどの時間を費やしたことか

仕事はともかく不安がいっぱいで

布団に入ると涙が溢れてくる日々が続きました

デイサービスの日々

めんどくさい手続きが終わり

母は週2回デイサービスに通うことになりました

心の底から 感謝の気持ちしかありませんでした

介護施設には介護のプロたちがいます

あんなに嫌がっていた「お風呂」も初日から入ってくれて

お友達も出来て楽しそうにデイサービスに通いました

私の気持ちも少しずつ安定してきました

母はまだ自分のことは自分で出来たし

「物忘れ」があるだけでそばにいてずっと見ている必要もなく

父もまだ元気だったので私の負担もそんなに増えたわけではなく

仕事も辞めずになんとかなりました

デイサービスの日は9時から17時まで預かってもらえます

デイサービスのない日は、父と二人で過ごします

そんな日々がしばらく続きました

そして 5月のある日

父の病気が・・・・・ 始まります   

                        続きは第3章で