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コミュラボ第34回オフ会 黒田悠介さんと語る 「ライフピボットとコミュニティ」

いまはキャリアについてそれほど悩んでいなくて、逆にそれが危険な気もしている。転職した会社で楽しく仕事をしているけど、時々は、「これほんとめんどくさい!」みたいなことがないわけじゃない。じゃあそのめんどくささを避けるためには、また転職するの?っていう問題ではないし。
少なくともこの先も楽しく仕事をしていきたいな、と思いながら、「ライフピボット」を読みました。

そのあと、コミュラボのオフ会でご本人のお話を聞いて印象に残ったことを中心にまとめます。

サムネイル画像に守隨 佑果さん(@shuzui_yuka)のグラレコを使わせていただきました!毎回素敵なグラレコでまとめて下さって、守随まとめの発表の時間を楽しみにしています。
ちょうど私と気になったポイントが被っていて、嬉しかったです。

フリーランスとして働くこと、は一生続かないが、ピボットは一生続く

世界の変化が加速している中、今働いている仕事で一生働き続ける、というイメージはもう持てない。その中で「転換すること」は一生続くから、そのスキルにフォーカスした本になっています。

黒田さん本人がフリーランスを選んだのも「フリーランスというキャリアを経験してみよう」という動機だったとお聞きして、びっくりでした。

キャリアに連続性が必要か

連続性より、手持ちのカードを生かせているかどうかが大事。
目の前の仕事をしっかりやり切る中で、蓄積していったものを生かしていきます。

ライフピボットに必要な蓄積は以下のように分解することができます。
①価値を提供できるスキルセット
②広く多様な人的ネットワーク
③経験によるリアルな自己理解
(『ライフピボット』より)

「失敗」はなくて、すべて「実験」

やってみて、結果が思った通りだったか、思った通りじゃなかったかの違いだけで、どちらにせよ予測精度を上げられるという意味では「成功」だと。

許容可能な失敗(死なない、誰かに大きな迷惑をかけない)はどんどんしていこうというメッセージが心強いです。

発信すること

ここは普段chillSAPイベントで「アウトプットを!」とお願いしている身にはピンと来るところ。

「誰かの役に立つこと」が大事。なので、その日会った人のために、文章を書く。そういう誰かへのラブレターが、他の人にも刺さったりする。発信じゃなくて対話を目指して本を書いているそうです。

そして例えば「ブログを書く」ということだけが発信ではなくて「人と話す」ということもアウトプット。言葉にするために考えるので、自己理解が進む。人に伝えるのは難しいかもしれないけど、それが訓練になるし「あれがやりたい」ということを伝えておくと、あとからその人が情報を教えてくれたりする。

感情は生もの

昔のことを思いだすとき、記憶はエピソードに寄りがちで、感情は抜け落ちたり、捏造されてしまいがち。なので、長期ではなく、短期のふり返りで自己理解を深めると良い。
それには行動が大事で、「何をして、どう感じたか」を積み重ねる。

歳をとるにつれて出来ることが減ってしまう不安

技術の進歩のおかげで、眼球だけ動かせればコミュニケーションが取れるようになっている。動けなくなったら、それで小説を書くとか、できる。
年を取ることで、スキルは落ちるかもしれないけれど、人的ネットワークと自己理解は深まっている。それを使ってピボットしよう。

人間関係は長期的

今日会った人と、明日から何か始める、ってことにならなくても、半年後、1年後にまた出会うかもしれない。長期的なスパンで考えて、人と出会い続けることが必要。場をつくることに一緒に貢献した人とは、仲良くなりやすい。

私が持っているスキルは何だろう?

この本で、つっかえてしまったのは、「私に明確なスキルってあるかなあ…」ということでした。
人前で話すのが苦手じゃない、とか、勢いがある(ブルドーザー的なって言われた)、とか、スピードが速いとか言われることはあるけれど、つい、人と較べて「いや、まだまだですし…私に取り柄なんて…」と思いがち。
でも、比較じゃなくて、自分だけの「蓄積」をしていくことがきっと大事なんだろうな。と前向きに行きたいです。

今回のオフ会での一番の変化

本の「理路整然としたキャリア論」の印象が強くて、黒田さんのことを「バリっとしたキャリアコンサルタント」というイメージでみていました。しかし実際にZoom越しにお話ししてくださる黒田さんは、みんなのコメントや質問を柔らかく受け止めて、真摯に返してくださって、やさしい人柄がにじみ出ていました。

「議論メシ」というサロンの「議論」という言葉を「1対1のバトル」的なイメージでとらえてたせいもありそうです(フリースタイルダンジョンみたいな…)。でも黒田さんの「議論」は「繋がりからの化学反応を生む場」ということで、そういう議論ならどんどんしていきたいな、と思いました!

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