見出し画像

【子育て記録】子どもの「わからない」を引き出す

もう2〜3ヶ月前の話になってしまいましたが備忘録で。


できごと

我が家の長男(5歳)は、温泉が大好きです。
どれくらい好きかというと、お誕生日プレゼントに何が良いか聞いたら『箱根の温泉。まだ行ったことが無いところ』とリクエストするくらいです。

そんな長男を、約束通り誕生日にある温泉旅館へ連れて行きました。その旅館は時間で男湯と女湯が入れ変わるところでした。(入口の)右と左でお風呂が全然違うんだよ、と教えると「ぼく全部入りたい!!」と大興奮の長男。連れてきて良かったなと思いました。

そんな長男は「女の子のお風呂に入るのは恥ずかしい」というお年頃らしく、初日の夜はお父さんと男湯に入ったのでした。

そして、翌朝。
朝風呂に行きたいと前日に長男と夫が言っていたので、声を掛けて早めに起こしました。
朝の弱い長男は珍しく飛び起きて、行く気満々だったのですが、どういうわけか「お母さんと行く」と言い張るのです。
ただ、昨晩の男湯は今朝は女湯。私と来てしまうと昨日と同じお風呂になってしまうけど、いいのかな…。でも、長男は絶対に「こっちのお風呂にも入りたかったのに〜!!」と後で泣きわめくタイプだし…。

そこてで長男に聞きました。
『男湯と女湯が変わるから昨日のお風呂と同じになっちゃうけど、後悔しないならお母さんと一緒に行こう』
すると、ぐずっていた目がぐっと見開かれました。
まさに『????』と何か考えているようでした。
そして一言。

『え?なに?』

長男は明らかに、なにか自分が聞き逃してはいけないことを聞き逃しそうになっていると感じたようでした。そこで、もう一度男湯と女湯が入れ替わるシステムについて言い方を変えて説明しました。すると、ぐずぐずしていた子はどこへやら。
「お父さんと行く!女の子のお風呂がどんなやつだったか見たい!」
と、さっさと支度をして意気揚々とお父さんと出かけていったのでした。

「わからない」に無自覚な子どもたち

「ちょっと待って、どういうこと?」
と、自分がわからなかったことを言える。
おかげでこっちはわかりやすく説明できる。

大人が「気まぐれ」「あまのじゃく」と考えてしまうようなイヤイヤも、実は理由があるのかもしれません。
発達段階で3-4歳といえば、やっと目の前に見えているものを把握できるようになってきた頃。4-5歳になって、やっと目に見えない抽象的なことに少しずつ興味関心がわいてくる頃。

なので、目の前で子どもがだだをこねているのは、大人が思っている以上に単純で、簡単で、感情任せな部分なのかもしれません。
つまり、「自分でもよくわかんないけど、なんかイヤ!」なのでしょう。

なので気持ちを引き出してあげたり、何よりわからないことを「わからない」と言える空間、足がかりを、家庭で作っていくのが大切なのではないでしょうか。

でも、どうやって?
私は、本人が何を理解していて、何を理解できないのかを探ったり、納得できることは何かを、これまでのやり取りから探るように心がけています
探偵みたいなものですかね・・・。
子どもだって、子どもなりの理論があると思っています。
外れることもありますが、概ねヒントは隠れているものです。

そうした対話から「わからない」を少しずつ引き出した結果、子どもたちにきっと「わからないことは恥ずかしいことじゃない」と伝わるはずです。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。
大人の私たちも、心掛けていきたいですね。

まとめ

私自身は、幼少期に「わからない」と言えない子どもでした。
何でもかんでも「わからないのは悪いこと」「人に聞くのは恥ずかしいこと」と思い込んでいました。
そして、「わからない」といえない、が次第に「何がわからないかわからない」となっていることに後々気づいたのです。

今、脳みそにたくさんしわを刻んでいる最中の息子たちには、「わからない」「教えてほしい」はきちんと言えるように教えていきたい。
学齢期になったら、ものの調べ方について少しずつレクチャーしていこうかなと思います。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?