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禅寺の典座(てんぞ)さん→食事を作る係

典座は禅寺での大切な役目の一つで、主に一緒に修行している雲水(うんすい)さんたちの、命の糧である食事を担当する役目です。

ゆく雲流れる水の如く、心を自由にとらわれなく、あるがままに生きていく修行僧たちを雲水と呼ぶそうです。
空を見上げると雲は風の吹くまま、それに逆らおうともせずに流れてゆきます。水も高いところから低いところへ、逆流することもなく、岩🪨にぶつかればその石の形の縁をなぞるように、抵抗せずに流れていきます。

心もそれと同じなんだろうと思います。でも、人間なので時には逆らいもしますが、逆らわないでいけば余計な事に力を使う必要もなく、ごく自然に毎日が流れていきます。

典座さんは、大根一本、水一滴、捨てるものがないように生かし切る事に徹しているようです。食べ物を一生懸命に丁寧に扱い、できた食べ物を尊い命として、私たち命あるものがいただきます。全て相互に供養しあっています。食べ物ひとつとっても。
とても、学ぶ事が多いです。

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