ついに取れた大賞。ここまで楽しく続けられたのは観てくれる人がいたから|あかりアート展入賞者インタビュー 野津さん
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ついに取れた大賞。ここまで楽しく続けられたのは観てくれる人がいたから|あかりアート展入賞者インタビュー 野津さん

岐阜県美濃市が、日本に、世界に誇る文化「あかりアート」。見て楽しい、作って楽しいあかりアートの魅力をもっともっと知って欲しい。

そこで、美濃和紙あかりアート展の入賞者に、あかりアートの魅力やあかりアート作りの楽しさ、上手に作るコツ、あかりアート展を最大限楽しむためのポイントなどを聞く連載企画がスタートしました。

今回お話を伺ったのは、第27回美濃和紙あかりアート展で大賞を受賞された野津さん。

野津さんのあかりアート作りへのこだわりや、あかりアートを上手に作るためのポイントなど、これを読めばこれまで以上にあかりアートを楽しめること間違いなしです。


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見てくれた人の何気ない一言であかりアート作りが楽しくなった

ーー野津さんがあかりアートとの出会ったきっかけはなんですか

大学の課外授業で美濃市の和紙の里会館に行ったときに出展者募集のチラシを見たのがきっかけです。一般的に作品を出展するにはそれなりの費用がかかるのですが、美濃和紙あかりアート展は無料でした。

元々、日本画を専攻していて和紙を使ったこともあったので、無料で出展できるなら作って出してみようかなと。あかりアートのことは、このとき初めて知ったので、作ったこともなかったんですけどね。

初めて出展したときのことは今でも覚えています。初めて作るにもかかわらず大賞を狙っていて。でも、今思い返してみると恥ずかしいですね。大賞なんてとてもじゃないけど取れるような出来ではなかったです。

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それから、かれこれ20年弱。ずっとあかりアートを作っています。今回、ようやく大賞をとれて嬉しかったです。

今まで取れた賞は10年目の作品のライトアップ賞が最高でした。今回、インタビューで使用するということで、過去作品の写真を撮っていて思い出しました。

実は大賞を取ったら止めようと思っていたんですよ。でも、逆に今度からは気楽にできるかなと思ったら、これからも続けて行こうかなと思うようになりました。


ーーあかりアート作りにハマった理由はなんですか


とりあえずやってみようと出展したとき、見ている人が「なんかこれ好きだな」みたいなことを言ってくれたんです。それを聞いて、これをいいと言ってくれる人がいるんだなと思いました。

すると、次はあんなことやこんなこともしてみたいな、と意欲が湧いてきて。それからは大賞を取ろうという気持ちが原動力になっていました。

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これを作りたい!2年の歳月を経て作られた作品でついに大賞を獲得

ーーあかりアートを作るときはどのように作るんですか

あかりアートを作るときは、まず、ぼんやりとしたアイデアを出します。今回だったらパァっとした光が出るものを作りたいと思って作り始めました。実際にできたものは、思ってたのと違うんですけどね。

次に、光がパァっと出るものを作るなら、厚めの紙がいいんだろうなという感じで紙を選んで。それをイメージに沿って組み立てていきます。紙はいくつか手元にあるんですが、合うものを考えて美濃市に買いに行きます。

今回の作品は、作りは単純で、円錐を作ってつなげていっただけです。円錐の数は365を超していました。実は、何年か前に円錐を反対につけた人がいたんです。トゲトゲの作品ですね。それを見たときに、円錐を逆にして間から光が出たら面白いんじゃないかと思って作ったのが今回の作品です。

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ーー今回、大賞が取れた理由はなんだと思いますか

今回、大賞を取れたのは運が良かったから。これに尽きます。

前回のあかりアート展が台風で中止になったことで、二年がかりで作品を作れました。普通だと2〜3ヶ月かけて夜の空き時間に作っているのでかなり長いですね。

実は昨年、作品を作っていたときに和紙がなくなってしまったんです。和紙がなかったら作れないし、出展をやめようと思っていたら、台風で展示が中止になりました。

でも、これを作りたいと思い、諦めずに作ったのが今回の作品です。実際の制作を2年間やったわけではないけれど、長い時間をかけて作れたことが今回の作品の出来に関係していると思います。

あとは、新型コロナウイルスの影響で大学の出品がなかったことも大きいです。毎年、有力な大学の作品が賞を取って行きます。いつも賞を取っていく人たちの出品がなかった分、チャンスが広がったんじゃないかなと思います。

正直なところ、手応えはなかったけれど大賞が取れたという感じで。もちろん、自分の中では作品の出来栄えはいいと思っていたんですけどね。

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難しいけど楽しい。そんな感覚があかりアートを楽しくする

ーー作品を作るときに大切にしていることはなんですか

和紙らしさを大事にしています。毛羽立ちだったり、紙の厚みによっても雰囲気が変わります。あとは、どの和紙をどこに使うのか。和紙の特徴によって使い分けることで、和紙を最大限生かしてあげることができるかなと思います。

ーーこれからあかりアートを作ってみたい方は、どんなことに気をつけて作ると上手に楽しく作れると思いますか

最初に作ってへこたれたのが枠組です。個人的には、骨組みが見えるとダサいなと思いました。薄い紙を立体にしていくので、どうやって立体にするかをしっかり考えるとうまく作れるんじゃないでしょうか。

じゃあ、どうやって立体にするの?と聞かれると、私もまだまだいろんな人に聞いてみたいです。それくらい難しいポイントなので、ここを乗り越えるとすごく楽しいと思います。


美濃市を楽しむことがあかりアートを楽しむことになる

ーーあかりアート展を楽しむためにどんなポイントに注目するといいと思いますか

あかりアートは、あかりがついているときと、ついていないときの差が面白いと思います。まずは、あかりがついてない状態を見ておいて、あかりがつくとこんな感じになるのか、という変化を楽しんでほしいです。

そのためには、昼からあかりアートを見にきて、美濃市をぶらぶらとしながら、ライトがつく頃に戻ってくる必要があるんですけどね。一日がかりです。

私も毎回、お昼に作品を持っていき、展示を一通り眺めたら、お気に入りの美味しいケーキ屋さんに行っています。そこで美味しいケーキを堪能してから、あかりがつく頃に会場に戻って、自分の作品と皆さんの作品を見て帰ります。

空き時間にお気に入りのスポットを見つけるのも楽しみのひとつにしてみるといいんじゃないでしょうか。

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編集後記

大賞受賞者なら自信満々かと思いきや、お話をしていると終始恥ずかしい感じ、大賞を取れたのはたまたまという照れが前面に出ているとても謙虚な方でした。

一方、あかりアート作りの楽しさや綺麗なあかりアート作りについて話されているときは、自信を持って自分の考えるあかりアートを語ってくださり、隠しきれないあかりアートへの想いや情熱があふれていたのが強く印象に残っています。

他の方から学びやヒントを得ようとする謙虚さと、自分の作品に自信を持つことが、あかりアート作りに置いて大切なことのように感じました。

また、一日かけてあかりアート展を楽しむために、皆さんもお気に入りのお店やスポットを探してみてはいかがでしょうか。

次回のあかりアート展も楽しみです。


取材・文=澤田おさむ

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