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自殺対策#2 家族との思い出のスペアリブ

大学を卒業した直後の子供が家出してきたことがある。

ここは、Peace Houseというゲストハウスも兼ねているので
最初は、ただの宿泊客のようだった。

よく笑う子で
よく話す。

ご飯食べるっていったら
「えー!まじっすか!」っていって

なんでもたくさん食べる。愛嬌がたっぷりの食欲が旺盛な子だった。
美味しいご飯を囲みながら
よくよくはなしたら、親御さんと喧嘩中で絶縁しかかっているみたい。

もし、お父さんお母さんがこの記事をみているなら参考にしてほしい。

家出したり自殺を考えている子供たちの多くは家庭内で問題を抱えている場合が多いことを。

例えば、まんびき。

なんで子供たちがまんびきするのか?
万引きしたら叩いたりしかったするのをやめてほしい。

そんなことをしたらますます関係が悪化するから。

彼らは、叫んでる。
きちんと向き合ってあげれなくてごめんね。
もし向き合ったり話したりする機会がすくなったら是非そんな優しい言葉をかけてほしい。

抱きしめてあげて。

もっと一緒にいてあげて。

なぜそのようなことをするに至ったのか理解してあげて。

その原因を自分というベクトルに向けて考えてあげて。

そしたらきっと答えてくれるから。

泣いてたよ。
溢れ出る涙がとまらなった。

彼が、なんで家族のことであんなに涙をながしたか。
家族と仲直りしたいからに決まってる。

もう家に戻りたくない
死ぬまで会いたくないっていうけど

そんなことない。目の奥にある優しい煌めきが僕にはみえる。

仲直りしたいんだね。

僕も涙があふれてきた。

彼は、1ヶ月くらい住んでた。

出発する日程が決まると。
お母さんとの思い出の料理ってある?
って僕がきいた。

「スペアリブかなぁ。」

よーし、今日の料理は旅だちの祝杯でスペアリブでーす!

その時に作ったスペアリブはいままで作った中でも一番美味しかったかもしれない。
お母さんとの仲の良かった時間を少しでも思い出してほしい。
そう思ってつくったんだから美味しいに決まってる。
そのときに見せた、彼らの満面の笑顔がたまらなく素敵だった。
みんなにこの美しい言葉を送りたい。

理解されるよりは理解することを。
愛されるよりは愛することを。

マザーテレサの名言集から抜粋

僕がすごく好きな言葉です。

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