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人材アセスメント業者の秘密


秘密にしておきたがる理由

「人材アセスメント業者」と下げた表現をしている理由は揶揄ではなくて卑下なのでお許しください。

私たちのような人材アセスメント業者は全体的に秘密主義のように周囲から映るようです。例えば人材アセスメントを主力事業としているコンサルティングファームは、アセッサーや講師のプロフィールをサイト上で明らかにしていないケースがほとんどです。

反対に研修を主力事業としているコンサルティングファームはその辺りが比較的、オープンであり、にこやかな顔写真・専門分野・仕事に関してのポリシーを積極的に開示することで、何らかの効果を狙っているようです。

この背景には「企業にお勤めの方々の潜在能力を評価する」「評価結果はコンフィデンシャルなので細心の注意を払う」のような習慣の中で仕事をしているので、コンサルティングファームしかり、中で働く人しかり、当然、関係するモノ・仕組みにまでコンフィデンシャル志向が染み付きます。

秘密にしておきたがる対象

この染み付いたコンフィデンシャル志向ですが、その向かうモノ・仕組みについてはさまざまであり、評価結果が最も染み付き度合いが高く、次がコンテンツ関係(ケーススタディやテキスト)、アセスメントのノウハウと続きます。

一方、ここにあげた評価結果、コンテンツ関係、アセスメントのノウハウの中で、実は積極的に開示したいものも含まれています。

この積極的に開示したいもの、人材アセスメント業者によっては温度差がありますが、一般的にはコンテンツ関係となっています。理由としては競合他社との差別的優位性を企業のお客さまに訴求する際、「こんなインバスケット演習の内容です」「面談演習はこんなシチュエーションになっています」と口説くためです。しかし企業のお客さまからすると「インバスケット演習のケースの良し悪しなんてわからない」「他社のケースと並べてどこが優れているのかの説明がないと理解できない」といった声も多く、同床異夢でなく異床異夢に陥りやすくなっています。また「では競合他社のケースに比べて当社のケースは…」と持ち込んで説明をしたとすれば、「なぜ競合他社のケースを持っているの?」とそれはそれで大問題となります。

このように人材アセスメントで用いられるコンテンツ、特にインバスケット演習は作成が非常に難しく、重要なコンピテンシーである思考スキルを評価するといったこともあり、人材アセスメント業者にとって極めて重要な位置づけとなっています。なので、人材アセスメント研修を受講された経験がある方はご存知かと思いますが、ケーススタディの回収への協力要請、研修室からの持ち出し禁止(複写防止や写真撮影防止)依頼など、口うるさい場面があったのではないでしょうか。

また最近はオンラインでのインバスケット演習の受講が主流となっているものの、それはそれで「プリントスクリーンについて」「コピーやダウンロード防止システムについて」などが面倒な事態となってきています。

インバスケット演習のケーススタディの開示について

このように人材アセスメント業者はコンテンツ関係、特にインバスケット演習のコンフィデンシャル志向が顕著ですが、私たち「みんなのアセスメント」はそこにあまりこだわってはいません。つまり「見たいという声があればどうぞ」「使いたいという方がいればどうぞ」が考え方のベースであり、であればと「みんなのアセスメント・サブスク版」としてサービスを開始したという訳です。ただ無料としてしまうと今後の展開を含めて問題が発生するため、月額1,980円という破格のお値段を設定させていただきました。

この「みんなのアセスメント・サブスク版」ではeラーニングシステムを活用し、いくつかのインバスケット演習のケースを自由に・自分で・数多く・繰り返して取り組むことが可能です。この4月からサービスを提供した関係上、現時点でご活用いただけるインバスケット演習のケースは5本と限定されていますが、5月中旬以降、月に1~2本をアップしていきます。皆さまにご活用いただければ幸いです。

インバスケット演習のケーススタディを開示したくない理由

私たち「みんなのアセスメント」はケーススタディの開示に中立的でしたが、受講者の方から「繰り返して解答したい」「もっと多くのインバスケット演習のケースに取り組みたい」「料金はお安くしてほしい」などの声を数多くいただき、この4月からサービスを開始しました。

なので結果的には、インバスケット演習のケーススタディの開示には積極的になったということです。

一方、人材アセスメント業者(個人・法人問わず)、インバスケット研修業者(個人・法人問わず)をみると、この開示に消極的であったり、積極的であったりと様々です。

この温度差が発生する理由もあれこれ沢山あげられますが、いくつかに絞って挙げてみます。

・開示したいのはやまやまだけど、開示してしまうと〇〇〇〇なことが伝わってしまう

・開示したいのはやまやまだけど、開示できない〇〇〇〇という理由がある

いかがでしょうか。この〇〇〇〇について開示してしまうと思わぬところからクレームがきてしまう恐れがございます。申し訳ないのですが大人の事情もあって、今回は秘密にさせていただきます。

受講者の方からのご質問などは以下のサイトから

どうぞよろしくお願い申し上げます。


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