番外編(随時更新)

当noteは『訪問した動物施設の記録』だが、番外編として動物の剥製標本も対象にぶち込む荒業を敢行する。
何を隠そう剥製標本を見るのも好きで、その点が我ながら動物オタクだな、と思わせる。剥製は流石に持てないが、ヘビとマウスの透明標本、2種のガの昆虫標本を所持している。

インターメディアテク

2022年12月中旬。
東京駅の丸の内口を出て左に聳える、KITTEという日本郵便が経営する商業施設内に、それはある。
今回の同行者は既に訪問歴があるのだが「絶対に好きやでここ」と強く推されていただけに、大変楽しみであった。タイミングが悪く全てのスペースが開放されている訳ではなかったが、まぁまた来ればいいだけの話だ。
商業施設にテナントとして入っている博物館とあり、規模そのものは莫大という程でもない。しかしここは東京大学が持つ”学術標本”が展示されている。ただその学問・分野を定めていないため、生物に関わらないものも含められている事は覚えておこう。
この施設で特筆すべき事の一つは、標本を飾る展示什器だ。それだけでも価値のありそうなアンティークな木製什器が立ち並ぶ。種々様々な標本が並んでいる光景は不気味さも伴うだろうが、この什器のお陰でお洒落ささえ漂う素敵空間だった。

美術館っぽさがある展示。
座ってはいけないお洒落アンティークソファ。

幾つかの動物の液浸標本が並ぶ如何にもなショーケースがあるのだが、決して大きくはない筒状のガラス容器に重ねて複数個体が詰められている様子が、魅せるためでない学術標本である事を実感させる。
2階に、恐らくストックの保管庫だとは思うのだが、ガラス張りで中が見えるようにしてくれているエリアがある。それはそれは、あらゆる鳥の剥製がわんさかある。日本の野鳥は他の博物館でもよく見るものだが、インコだとかキンカチョウだとか、どこぞの国のテカテカの鳥だとかが並んでいる。その棚の前後2列に並んだ剥製達は、あくまでストックなのでこちらを向いているとは限らない。もっと言うとそのエリアはまだまだ奥に続いており、剥製以外のまた別の標本が鬼ほどあるのだろう。

奥の棚の引出しにも標本が詰まっているのだろうか。

東京駅からすぐの好アクセス、そして驚くなかれ、入館料は無料である。何度でも訪れたい。


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