心のクセ

私は無意識に、対人関係でおきる「心のクセ」みたいなものを持っている。例えば、意見が食い違った時の心のさざ波とか、アクシデントが起きた時の心の動きとか。そのクセは相手によって違う。幼少期に生じた親への「心のクセ」は、大人になってもなかなか消えないものだ。

好ましくないのは、「心のクセ」が最後に「自分に責任がある」など自分にマイナスな方向へ向かうデフレスパイラルを描く場合だ。

私も親とのやりとりに「心のクセ」があり、特に揉めた時、まず①「面倒だな」と思う→そうしていろいろやりとりしても親は決してこちらを受け入れはしない。→そうすると②「なぜこうなのか」と思う→③「私だけなのか。周囲の友人は違うよな」と思う→④「大人の対応ができない自分が足りないのか」と思う。

④は、それはそれで美しい姿勢だが、いやいや、④にばかり行きついていたら、健全な思考・判断などできるものか。だから、このクセは撲滅する必要があるのだ。


そこで、このクセの要因について、これまで数十年の色々なシーンでのやりとりやエピソードを分析した結果、ずばり相手のコミュニケーションスキルの不足という原因に行き着いた。それは、こちらの意思を確認しない、意思疎通を図ろうとしない、親から言えばそれで伝わったとみなす、というものだ。

当然私の方にも要因はあろう。だが親子においてニワトリと卵はどちらが先かといえば、絶対にニワトリが先なのだ。

この要因分析のおかげで、近年では、反応せず逸らしたり、「対応自体しない」という高度な処理もできるようになってきた。また、もし従来のように反応してしまっても、そう反応したということは分かりつつ、その先の「自分を責める」という段階に進まずに強制終了する、という回避処理もできるようになった。

そして、大事なことは前を向くこと。すなわち、私が子には別の良いクセをつけることだ。

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