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【小説】梅干し

我が家では酸っぱい梅干しが当たり前。
しょっぱすぎない、シソが効いたものが定番だ。

子供の頃は、甘い梅干しが好きな時期もあったが、20年かけて完全な酸っぱい梅干し派が爆誕した。
それが私だ。

一人暮らしの冷蔵庫には、常に梅干しが常駐している。

スーパーで売られている、なんてことない「潰れ梅」。

実家に帰ると、母が
「そろそろ無くなるだろうから、持って帰り」
と用意してくれている、それ。

我が家の味を作る張本人が選ぶ、我が家好みの梅干し。

懐かしいその味は、
あぁ、やっぱり今日も美味しい。


おわり。

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