見出し画像

【まとめ】美大に入ってよかったこと・悪かったこと


小さい頃から絵を描くのが好きで、よく親にも展覧会などに連れて行ってもらってて、高校の頃には「美大に行きたい!」と思ってました。

「美大は就職できない」
「美大は個性的な人が多い」
「美大生はみんな絵が上手い」

など、色々な話を美大に入る前から聞いてましたが、実際に入ってみてどうだったのか?

今回は、美大に入ってよかったこと・悪かったことをまとめてみました。

これから美大受験を考えている人の参考に少しでもなったら嬉しいです!


美大に入ってよかったこと

まずは、美大に入ってよかったことを。

実際に美大に入ると、イメージとは全然違ったことも多かったです。

・個性的な人が多い

これは他の大学には中々無い美大の魅力だと思うのですが、個性的な人が多いです。

ファッションや髪色はもちろんだけれど、言動や行動も個性的というか、自分の軸をしっかり持っていることが多いです。

個性的な人が多いので、毎日刺激も多くて面白いし、自分の知らないジャンルに詳しくなれたりもします。

ファッションも、色を使ってる人が多く、配色センスが抜群の人とかもいて見るだけで楽しいです。


・デザイン科は就職に有利

「美大は就職できない」と言われますが、デザイン科は就職がしやすいです。
(アート系になると、就職や進路で少し大変そうなイメージがあります)

今の時代に言うのもあれですが、美大の方が大手に就職しやすかったりします。特に高いレベルの美大だと、その業界のトップ系の企業に先輩とかがたくさんいるので、話も聞きやすいし就職にも有利です。

私も、高校の時に担任の先生に美大に行くのを納得させるために「卒業生の進路」を見せたら(大手が多くて)一発でOKしてもらいました。笑

また、企業と手を組んでいる美大もあって、そこは就職率99%とかで人気です。

・周りの目を気にしなくなった

正直、高校までは周りの目を気にして行動してしまうことが多く、変な行動をしないとか自分の気持ちを押し殺してしまうことも良くありました。

でも、美大では、みんな好きに行動しているし、一人で行動もしているので、あまり周りの目を気にせずに活動できるようになりました。

周りの目を気にして行動するのは息苦しかったので、これは嬉しかったですね。

・自分の好きなことを追求できる

美大は、自分の感性や表現力を高める場所。

油画や日本画、グラフィックデザイン、彫刻、プロダクトデザインなど、専門性に特化した学科がたくさんあって、それを四年間みっちり勉強できます。

自分の好きなことややりたいことがしっかりある人は、本当に美大は楽しいと思います。

美大によっては、1、2年生は基礎としてデッサンなどをさせるところもありますが、大学によっては1年次から専門的なことに取り組めるところもあるので、自分の適性に合わせて選んでみてください!

・制作に対するモチベーションが上がる

講評などで教授からアドバイスをもらったり、友達の作品と比較したりすることで、自分の制作に対するモチベーションが上がります。

油画や日本画なら、自分より絵が上手い人はたくさんいますし、デザイン科なら素敵なアイデアのデザインをする人がたくさんいます。

そういう人たちと一緒に制作をすることで、モチベーションはとても上がります。

・春休みが長い

美大は、春休みが長いので有名です。

具体的には、2月はじめ〜4月はじめまでの約2ヶ月です。

この間に、みんな海外に旅行に行ったり展覧会を開いたり、地方の人なら東京に遊びに行ったりしています◎


・アート・デザインに関する情報が豊富

美大の特徴として、デザインやアートの情報が豊富にあります。

展覧会や講演会情報はもちろん、展覧会の割引券などもたくさんあります。

デザイン系の就職情報もたくさんあるので、将来デザイナーになりたかったりしたい人は情報がなくて困る!などということにはならないでしょう。

・趣味の合う友達が多い

美大に入って嬉しいのが自分と趣味の合う人が多いと言うこと。

高校までは普通科に通ってたので、デザイナーや建築家の名前を出しても全然周りの子に通じなかったりしたのですが、大学では「それ知ってる!」「私も好き!」と趣味や好みの合う子がたくさんいます。

一緒にその人の展覧会や作品を見に行ったりもできるので、アートやデザインに興味のある友達が増えるのは嬉しいですね。


美大に入って悪かったこと

次に、悪かったことというか、美大に入ることのデメリットも少しあるので、それをまとめてみたいと思います◎

・忙しい

美大はずっと絵を描いてるだけと思われがちですが、全然そんなことないです。笑

特に、デザイン科は、絵を描くということはあまりなく、プロダクトデザイン学科ならずっとプロダクトのデザインをしたり造ったりしていますし、空間デザインならスケッチを描くことはたまにあっても、CADで図面や3Dパースを作ったり模型を作ったりしてることの方が多いです。

デザイン科は結構パソコンを触っている時間が長いかな、という感じですね

そして、課題も結構ハードスケジュールで出されるので、中々休める時期はありません。

自分の作品だからこそ妥協したくない!と思う人が多いので、その分時間もかかるし忙しくなるのだと思います。

・視野が狭くなりがち

美大では、ずっとアートやデザインについてばかり学んでいるので、それ以外のことについての意識が向きにくくなります。

デザイン科は、社会との関わりの中でどうデザインをしていくのかなどを考えなきゃいけないので、ニュースとかは積極的に見るようにしている人が多いですが、それでも一般大の人に比べると視野は狭まりがちですね。


でも、これは自覚すれば改善できると思います、気づかないうちに視野が狭まっていたというのが一番怖いです。

・学校がお家化しがち

忙しいがゆえに、学校が生活の拠点になる人もいます。

学校には冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、ポット、寝袋、ソファー、などある程度のものが揃っているのでみんな教室にお泊まりしたりしています。


学校がお家化すると、最初は楽しいかもですが、生活リズムが乱れるので健康上あまり良くないでしょう。

・時間にルーズな人が多い

これが美大に入って一番びっくりしたことかもしれないです。

本当に時間を守らない人が多いですね、、。

時間を守らないのが当たり前なので、余裕を持って行きすぎると自分が馬鹿を見るので少し遅めやギリギリに行くようになりました。笑

社会人になったら時間を守るのは当たり前だと思うのでちょっと心配です ...。

作品提出の締め切りなどは確実に守らないと落単するので、そこは守りましょう。


・自分に自信がなくなる時も

高校までは、「絵がうまいね」などと褒められていたかもしれません。

でも、美大はそんな人がゴロゴロいるので、自分より上手い人や天才のような人がいるのは当たり前。

だから、普通に自分の作るものに対して自信がなくなることもよくあります。

私もそうだったのですが、それが普通だということが最近分かったので、自信がなくてもいいや〜と思えるようになりました◎

・病みがちな人が多い

美大は自分と向き合って作品を作るからこそ、病みがちな人が多い気がします。

自分の作品の魅力がわからなくなったり、もう絵を描きたくなくなったり、講評の時間が辛かったり、好きでもないデザインを作ってる自分が嫌いになったり、結構「あの人大丈夫かな、、?」と思ったりすることも多いですね。

でも、結構相談する友達や教授はたくさんいるので、その中で乗り越えていく人も多いです。

メンタル弱めの人は美大だと大変かもしれないです。

まとめ

今回は、私が美大に入ってよかったこと・悪かったことをまとめてみました。

総合的に見れば、私は美大に入ってよかったと思っています。

自分の好きなことを四年間も追求できるのは単純に楽しいし、同時に社会で役立つスキルもつけられるのは嬉しい。
美大は少し閉鎖的なところもあって、視野が狭まりやすいというデメリットもあるけど、それはSNSや他大学の人と積極的に交流することで克服することができると思っています。

自分のやりたいことがしっかりあるなら、美大に入るのはすごくプラスになるのでおすすめです!

▼美大のマガジンもやってるのよかったら覗いてみてください!



読んでいただきありがとうございます。いただいたサポートは、今後の学びのために使わせていただきます。