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私について~保育士時代②~

30代の看護師ワーママ。現在育休中、二人の娘を育てています。

どんな人生を過ごしてきて今があるのか、振り返りつつ自己紹介を。

前回の続きです。




***


保育士として園で働くことが辛いと思っていたとき。

園に新たな看護師さんがやって来た。

その先生は元々病院でバリバリ働いていたけど、出産を機に退職して、お子さんが大きくなったため看護師として保育園で働き始めた方だった。

その先生のプロ意識はとても素晴らしく、勉強家で向上心もある方だった。

保育士に対して根拠をもって病気や発熱時の対応など教えてくれたし、保育園での衛生環境や保護者に対する改善もどんどん行っていき、まさに頼れるナース!!という方だった。

職員配置の関係もあってその先生と話す事が多くなり、様々な見解を聞くうちに、「自分ももっと様々な視点から学んでみたい」という気持ちが強くなった。

また、その先生はよく「看護師はお給料を多くもらっているけど、そのもらっている分は専門職としての勉強代とし貰っている。だから、日々知識を更新していかなければならない」という様なことを話してくれた。


その先生は本当に「看護師として働くこと」が好きなんだろうな、と伝わってくるし、いい意味でプライドを持って仕事をしているんだな、と伝わってきた。


今まで健康で、看護師という仕事に関わる事なく(実際には、関わってきたけれど自分事として考える事なく)過ごしてきたけれど、「なんか看護師ってって、素敵…」と思う一方で

でも、そんな中でも自分はもう保育士として働いているし、そもそも自分は理系ではないし、病気の人を看るなんて私には無理!と思う自分もいた。


保育士としてのモヤモヤした日々を過ごす中で、看護師という仕事を知った、そんな中、

新年度になり、私は0歳児の担任になった。

ここで、私の思考ががらっと変わった。


なんて、楽しいんだろう。

一人一人の育ちにあった関わりができること。自分の中の欲求のまま、日々成長していく子どもたちをサポートすること。

個々の欲求、成長に合わせたサポートを、自分はしたかったんだ、とその時気付いた。



一生0歳児クラスにいられたら保育士として働いていけるかもしれない。でも、そんなことは無理だ。

小規模な保育園でなら?でも同じような事が起こるかも。。

今まで見てきた子どもたちとの時間も大事、卒園まで見届けたい。。


それでもやっぱり、自分の欲求に嘘はつけなかった。


「一回保育から離れてもいいんじゃない?やりたいと思ったらまた一から始めよう」


子どもが好き。人が好き。働く母親たちのサポートをしたい。個々に合わせたサポートをしたい。何より、自分の好きだと思う気持ちややりたいことに正直に生きたい。



自分のやりたいことを棚卸ししていったら、私は看護の世界に入ってみたいと思う気持ちが強くなっていた。

看護なら、人の誕生から亡くなるまでのすべての段階にか関わる事ができる。

更に。赤ちゃんを取り上げる事ができる「助産師」という仕事があることも知った。


そもそも、いつか結婚して子どもが欲しいと思っていたのにも関わらず、助産師という仕事についてかんがえたこともなかった…。

子どもが好き=保育士

という選択肢しか持ち合わせていなかった。

(どちらかというと、高校時代にとにかく早く自立したい、と思っていた&英語が苦手すぎて受験をしたくないと思っていた私は、選択肢を非常に狭めてしまっていた、と今となっては思う。)


しかし、看護師⇒助産師

という道の存在を知って、人生一回きり、自分の欲求に正直になってみよう、と思った。

私は、看護学校を受験することに決めた。




そこからは、仕事をしながら社会人入試に備えて受験勉強をした。


遅番の日は朝から図書館、早番の日は終わってから図書館やカフェで、ひたすら勉強。

一人暮らしも辞めて実家に戻り、一時間半以上の通勤をしつつ、費用もためた(この辺のところはまた詳しく書きたい。)

10以上の専門学校に見学に行き、どの学校が自分に合うか、確かめながら受験に備えた。

もちろん仕事に支障の無いように、いままで以上に全力を尽くした。保育士をしてから0歳児の担当になり、こんなに保育が楽しいと思えるのは初めてで、毎日とても充実していたし、とにかく仕事が楽しいと思えた。


そして、幸いなことに第一希望の専門学校に入学が決まった。

秋の入試で入学が決まったので、受験勉強からも早々に解放され、年度末に向けて子どもたちともしっかりと向き合うことができた。とても運が良かったと思う。

3月末まで走り抜け、私は保育士を辞めた。

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