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子育てミニマリストがすヽめるラズベリーパイ活用法

こんにちは。子育てミニマリストのメメです。
今回はシングルボードコンピュータとして有名なラズベリーパイを子育てに活用するというニッチなネタです。

そもそも、ラズベリーパイとは?

ラズベリーパイはイギリスで開発されているクレジットカードサイズの小さなコンピュータです。消費電力が少ない(最大15W程度)ため、常時稼働するサーバー等に用いられることが多いです。
下の画像はラズベリーパイ4です。

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みなさんは普段、どのOS(オペレーティングシステム)を使用してるでしょうか?会社ではWindows、自宅ではMacを使用している方が多いかもしれません。
市販されているノートパソコンはあらかじめWindowsやMacといったOSがインストールされていますが、ラズベリーパイは自分でOSをダウンロードしてmicroSDカードなどに焼かなければなりません。
ラズベリーパイのOSは公式で用意されているRaspberry Pi OSを使用するのが一般的です。

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今回はそんなラズベリーパイをどのように子育てに活用するか紹介していきたいと思います。

1. プログラミング教育(Scratch)

プログラミング教育は、2020年度から小学校から高校までの必修科目として必修科目化されています。私自身はプログラミング教育を受けたことがないので、どのような内容か分かりませんが、文部科学省の小学校プログラミング教育に関する研修教材によるとScratchViscuitというプログラミングツールが紹介されています。
ラズベリーパイにはScratchというツールが標準でインストールされているので、家で楽しみながらプログラミングができます。プログラミングというと難しく聞こえますが、Scratchはネコのキャラクターを動かすといった子どもでも視覚的、直感的にわかりやすいプログラミングツールです。

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もともと、ラズベリーパイは教育で利用されることを想定して作られているため、こうしたツールがプリインストールされているのは嬉しいですね。
通常のラズベリーパイにはキーボードやマウスを別に用意しないといけませんが、ラズベリーパイ400はキーボードの中にパソコンが入っています。
スターターキットを購入すれば、キーボード(ラズベリーパイ400本体)にマウスとHDMIケーブルと挿すだけで使えるので、おすすめです。

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2. 微分積分も無料で解ける!?(Mathematica)

次もRaspberry Pi OSにプリインストールされている数式処理ソフトで、Mathematicaというツールがあります。数式処理ソフトという名前の通りで、四則演算はもちろん、二次関数の描画や微分や定積分など様々な計算ができるソフトです。Mathematicaは有料のソフトですが、Raspberry Pi OSでは教育利用を想定しているので、無料で使えます
小学生ではあまり活用の機会は少ないかもしれませんが、中学、高校生になって学校の課題で解けない問題がある場合は重宝するかもしれません。
しかし、Wolfram言語というものを使っているため、それを覚える必要があるので、自分で解いた方が早いかもしれません(笑)

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3. 広告ブロッカー(Pi-hole)

近年では、企業は多額の広告費を払い、ブログや動画などに広告を挿入することで売り上げを伸ばしています。しかし、性的な内容であったり不安やコンプレックスを煽る内容など不愉快な広告が多いのが現状です。
Pi-holeは、ラズベリーパイでDNSサーバーを稼働させることで広告をフィルタリングできます。
DNSサーバーとは、ドメインとIPアドレスを紐づける辞書のようなもので、Pi-holeでは特定のドメインへ接続できないようにできます。
iPhoneでは280blockerなどのアプリがありますが、Pi-holeではルーターのDNSサーバーをラズベリーパイにすることで、Wi-Fi環境下にある全ての端末の広告をブロックすることができます
賃貸に備え付けのWi-Fiルーターでは管理者画面に入れないため、私は次に紹介するOpenVPNのDNSをPi-holeにすることで、VPN接続時に広告ブロックされる設定にしています。

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4. フリーWi-Fiでもセキュアな通信を!(PiVPN)

フリーWi-Fiはコンビニや図書館など様々な場所で利用可能になっていますが、暗号化されていなかったり、悪意ある人が似たようなアクセスポイント名で稼働する可能性があるなど危険性が指摘されています。
VPN(Virtual Private Network)とは、バーチャル仮想ネットワークと呼ばれるもので、専用のトンネルないで通信する方式で外部から盗聴されにくいです。他には、Prime Videoなど日本の動画は日本のサーバーからしかアクセスできませんが、海外からでも日本のVPNサーバーを通じてアクセスするなどの用途でも使えます。
PiVPNはラズベリーパイをVPNサーバーにできるので、家にVPNサーバーを構築することで、家のHDDのデータにアクセスしたり、SSHやVNCでラズベリーパイ遠隔操作することが可能です。
遠隔操作はTeamViwerというソフトでも通信可能ですが、GUIのみでの操作となるため、少し不便です。
私は、実家のラズベリーパイにOpenVPN方式(UDP及びTCP)のVPNを構築してHDD内にデータを保存しています。

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5. 子どもの動画や写真もたくさん保存できる!大容量の自分専用クラウド(Nextcloud)

クラウドというと、iCloudやGoogleドライブ、DropBoxなど様々なサービスが展開されていますが、月額費用がかかったり容量に制限があったりと何かと不便です。NextCloudはラズベリーパイでクラウドサーバーを構築することで、手持ちのHDDやSSDをクラウドサーバー化することができます。難易度は高くなりますが、DDNSの設定やHTTPS化などをすることで、外出先からアクセスできるようになります。サーバーの仕組みを学ぶことができるため、自分の勉強にもなって面白いです。
また、クライアント側のアプリもWindowsやMac、AndroidやiPhoneなどで提供されており、スマホのカメラロールのバックアップも自動で行ってくれる機能が付いています。
脱GAFAM依存を目指している方は導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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6. アレクサ、ぴよログで離乳食記録して!(Alexa)

ラズベリーパイではアレクサを構築することもできます。
プライムデーではAmazon Echoなどが安く販売されることがありますが、お試しとして導入してみるといいかもしれません。
スマホのアプリでは、常にアプリを起動していないといけないため、専用の端末があると便利です。
Google HomeやSiriと違い、スキルの数が大量にあり、使い勝手はAlexaが一番いいです。
Nature Remoなどのハブを購入することで、リモコンで操作できる家電は全てAlexaで操作可能になります。Siriは一個一個、ショートカットに登録しないといけないため非常に不便です。HomeKitというアプリを導入すれば可能ですが、個人的にはスキルが豊富なAlexaの方が好みです。
私がよく使う子育てスキルは、睡眠やミルクなどの記録がとれる「ひよログ」と寝かしつけの曲を流してくれる「眠れる子守唄」です。

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7. テレビをスマートTVに!(Android TV、LibreELEC)

公式のRaspberry Pi OSにはChromiumというブラウザが入っているため、Youtubeをテレビで見ることが可能です。しかし、Prime Videoは著作権の関係でサポートしなくなってしまいました。
ラズベリーパイはSDカードを差し替えるだけでOSを入れ替えることができます。ラズベリーパイをメディア再生専用端末にするのであれば、Android TV OSやLibreELECなどを導入することでPrime Videoなども再生できます。
コロナ禍で外出が制限されているので、テレビでPrime Videoなど楽しんでみてはいかがでしょうか?

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今回はラズベリーパイと子育てというマイアックな内容でしたが、いかがだったでしょうか?
ラズベリーパイは常時稼働可能な省電力コンピュータなので、思いつくことは基本的になんでもできます。ご家庭に一台購入してみてはいかがでしょうか?

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