スマホ脳 -アンデシュ・ハンセン

私は何週間か前から、SNS断ちをしていました。
本を読み進めたいのに、ついついXやInstagramを開いてしまい、読書に対する集中力が落ちていたからです。

そんな折に目に入ったのが本書でした。
以前デジタルデトックスに関する書籍を読み、スマホの影響はある程度知っていたわけですが、人間のメカニズムの検知からも学んでみたかったわけです。

本書の中で私が最も興味を惹かれたのは、人間のとある特性でした。
人間は根源的に知識を得たいという欲求があり、それに対して報酬系が機能するというものです。

酒も煙草もギャンブルもやらず、理性的に生きていると自負していた自分が、実はプリミティブな欲求に従っていたことが面白く、本能には逆らえぬものだなと自嘲気味に笑ってしまいました。

その他、スマホが与える影響上、紙の本と電子書籍とでは紙の本の方が内容が頭に入りやすいなど、電子書籍ユーザーの私には耳の痛い話もあったわけですが、ミニマリスト的観点と自宅の収納スペースの兼ね合いから知らないフリをしようと思います。

本書は実験や人間の脳の仕組みを交えつつ、スマホの危険性を学べる一方で、多くの問題提起もしています。
スマホとどう付き合うか?子育てにおいてスマホをどう扱っていくか?一人一人で答えを見つけていく必要があると思いますが、まずはこの本で知る所からはじめられてはいかがでしょうか。


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