BREAK BACK 15 - KASA

今年からは漫画の感想も書いてみようと思う。
本作は週1プレイヤーの私が、さらにテニスが好きになるきっかけをくれた作品だ。

・丸山 vs 竹花
丸山はポイントを取るためのセットプレーを身につけて来たわけだが、やる事が決まっていることの強みというのを強く感じた。
一方の竹花は油断と丸山のプレーの徹底具合に崩れてしまい、修正できぬまま敗退。
メンタルを崩さず決めたことをやり続ける事ができた丸山と、相手を下に見て油断したあげく、メンタルが崩れた竹花。精神的に対局的なマッチアップで面白いし、丸山の初勝利にテンションがぶち上がった。

・フリーライターと明峰監督の対比
基礎を評価とするフリーライター峰岡と、個性を評価する監督三井の対比が面白く、これは同時に日本と海外での選手に対する評価の違いの暗喩のようにも感じた。

・赤西の繊細なフォロー
ロン毛に髭で、パワーテニス好きと細かいところには無頓着な印象だったが、緊張する百瀬に気付き、上條プロのサインは偽物(ある意味本物ではあるのだが・・・)だったとカミングアウトする。それにより百瀬の緊張をほぐすわけだが、滅茶苦茶なように見えて繊細なケアができるという赤西の魅力が詰まったシーンだった。(大城のことは覚えていなかったあたり、天然でベストなフォローをしたのかもしれないが笑)

・大城の底知れない実力
百瀬のサーブや圧倒的なパワーに対しても、冷静に情報を整理し、正確無比のコントロールで弱点のバックハイを狙っていく。それに対しスライスでボールをコントロールし出した百瀬に、大城はあのボールを出す。
それに対し、百瀬はギリギリの体制で強打をぶちこむが、それは大城に対してやっちゃダメなんですよね。バッチリカウンターを決めたところで次巻に続く

県大会も終盤になり、各校の選手が徐々に揃い始めた。これから選手一人一人の個性が見えていくのが楽しみでならない。


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