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疲れた僕はラジオに逃げた

ふとんです。
久々のノート更新のため、慣れないながらもオードリーのオールナイトニッポンを聴きながら文章を書いています。
「書いてる」というよりも「話している」の方が正しいです。
仕事上パソコンの画面を見ることが多く、視力が落ちてきたため、近頃は音声入力を使うようにしています。
今この文章自体も自分で話した内容をiPhoneが自動で打ち込んでくれているため、おそらくこれまでのノートとは違った文章(話し言葉に近い文章)になっているのではないかと思います。
普段、自分はTwitterのスペースを開催できるほど社交的ではないため、このクローズドな空間で自分の話したいことを話したいだけ喋ってみようと思います。

今日はラジオについてです。

受験生の頃、僕が聞いていたラジオはスクールオブロックというラジオ番組でした。
視聴者層は学生が大半ということもあり、お便りの内容は甘酸っぱい恋愛の話、時には自分が共感性羞恥心を感じるほどの恥ずかしい失敗談。
そして、エピソードの合間に流れる流行りの曲を聴き流しながら、机に向かっていました。
当時、本当はテレビの方が見たかったのですが、受験生という身分でリビングでテレビを見る自分を家族に見られることが何となく居心地が悪かったのです。
そんな自分にとってのラジオは自室で楽しむ唯一のコンテンツであり、合間に流れる安っぽいCMも含めて心地良い時間でした。

そして大学に入りいつのまにかラジオを聴かなくなって数年経ち、社会人1年目の頃、僕は相当な無理をしていました。
ニュース番組を倍速で見て、英語や中国語のリスニングを通勤時間で聞き、ビジネス書を読み漁る日々。
人生のペース配分を完全に間違えた僕は半年が経った頃、精神的に疲労しきっていました。
ある日、学生時代から毎週楽しみにしていたバラエティー番組を1.5倍速で見ながら、頭の中では既に次の日の仕事のことを考えていた時、プツンと糸が切れたように涙が溢れてきました。
自分の余裕のなさに気づかされた瞬間でした。

人間の脳にはキャパがあると思います。
これまで進化の過程を経て僕たちの脳は少しずつ大きくなってきましたが、それを遥かに凌駕するスピードで情報は指数関数的に増加し、それに僕たちの脳は追いついていません。
今振り返ると、頭のエンジンがかかりっぱなしの僕には、少し冷却させる時間が必要でした。

YouTubeすら見ることが嫌になって、社会人になって初めて気まぐれに聴き始めたラジオ番組がオードリーのオールナイトニッポン。
初めて聴いた時にオードリーの二人が話していた内容は今でも覚えています。

当時学生の春日が、真夜中に親にバレないようにパソコンでアダルトサイトを見る話。
真夜中に親の目を盗んで音を立てないように部屋を出て、リビングにあるパソコンに向かう情景がを音だけで思い浮かびハラハラドキドキとさせられました。

これまで仕事の効率化についての本ばかり読んでいた自分にとっては、これほど効率化とかけ離れた話もあまりないなと思いましたが、いつの間にか釘付けになっていて、真夜中に声を上げるほど笑いました。

ラジオの良いところは目をつぶって想像を働かせながら他人の人生を体験できるところです。

最近目を酷使する人が増えています。
日中はパソコン、夜は寝る直前までスマホを構う。
そんな人も多いんじゃないでしょうか。
自分としては何もない時間は目的も何もないまま過ごしたいのです。

自分の周りには優秀な方が多く、効率重視の考えをする人が多いように感じます。
もし空き時間にさらに情報を詰め込むことで無理せず続けられるのであれば、それは大変素晴らしいと思います。
ただし自分には向いていなかったようです。

夜の20時半、夜ご飯を食べ終わってお風呂に入ったら、電気を暗くして好きな芸人のラジオ2時間聴く。
これが僕にとっての贅沢。

すみません、今日も色々と聞いていただきありがとうございました。
明日も無理せず心穏やかに働けそうです。
お互い頑張りましょうね。

ではまた。

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