【正しい空腹とは?】明石陽一著「小食のすすめ」

こんにちは。

最近、私は以前のような空腹を感じません。
ところで、本来あるべき空腹という状態がある
というのをご存知でしたか?

空腹にも種類があったなんて衝撃で。
そんなことが書かれているこちらの書籍をご紹介します。
明石陽一先生の「小食のすすめ」

絶版になった古い本です。

明石先生は、お医者さんです。
断食の第一人者甲田光雄先生とも交流があった方だそうです。

私なりに気づきがあった部分を以下にまとめます。

玄米菜食でも有機食品でも過ぎたるは及ばざるが如し。

有機玄米菜食を実践している家庭に産まれ育った著者は
生まれつき虚弱体質だったそう。
成人し、人付き合いで肉食をするようになり体調が悪化。
元の玄米菜食に戻しても改善が見られず、
ごく少食にすることで健康体を取り戻したそうです。
玄米菜食でも、有機でも、過食は内臓に負担をかけるのですね。

ごく少食に抑えていれば農薬も添加物も気にする必要なし。

添加物や農薬の問題も取り上げています。
しかし、完全に有機のものだけで食事をすることは
不可能と言っていい世の中。
あれこれ気にすることが大きなストレスにもなる。
ごく少食を心がけていれば
余分なものを排出できる解毒体質になれるので
さほど問題にはならないとおっしゃっています。

正しい空腹とは爽やかな状態である。

誰もが経験したことがあるであろう
ぎゅ〜ぐるぐる〜と不快な空腹感。
これは消化完了の合図であり、そこから少し
胃腸を休めてあげたほうが良いわけですが。
不快な空腹感は胃腸が荒れているサインだそう。
正しい空腹感はもっと爽やかで、穏やかに訪れるものだそう。

肉体労働だから食べなきゃいけないは勘違い。

昔の車夫は、玄米菜食の粗食で一日何キロも走り続けていた。
しかも、ここ一番という日は、お粥で済ませるなど
より一層の粗食を心がけ、消化に余計なエネルギーを
使わせないようにしていたのだとか。
肉体労働者の方、若いうちはいいですが、
年配の方は結構お腹が出ていたりしますよね(失礼)
体を動かす仕事だから食べなきゃ、は
「勘違い」だそうです。

以上が、気になった部分のまとめです。

戦後バブルの豊かな時代に、
将来の食糧危機や食品のコマーシャリズムや
現代医学や栄養学の課題、農薬や添加物の問題について
言及していることが驚きです。
今の時代の発信者であってもおかしくないくらいの内容です。

著書の内容は、既存の科学至上主義の社会においては
到底受け入れられることはないであろうが、
あえて伝えねばならないと筆を取ったそうです。

あらゆる健康法や○○が一日何グラム必要とかの
栄養学の知識がなければ健康に生きられないとしたら、
今まで人類はどうやって命を繋いできたのか?
とおっしゃる著者。

○○が体に良いと聞けばすぐに飛びつき、
それが自然由来のいかにも害がなさそうな
オーガニックなんちゃらのスーパーフードであったとしても、
裏には必ず仕掛け人がいますので、
巷に溢れる情報というのは注意が必要そうです。

もともと健康オタクでストイックな世界観が好きな私は
それを楽しんでやる気持ちは重々わかるんですけどね。
健康法というのは、深刻にやるのではなく、
趣味でやるのがちょうど良いかも〜
と思ったりします。

ご紹介した本は、かなり古く入手がなかなか難しいと思います。
YouTubeで解説動画もありますので
ぜひご覧くださいね!

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