見出し画像

油がなくても料理はできます

うちの台所には油がありません。
以前はいろいろ持っていましたが、ぜんぶ断捨離しました。

いちばん多い時で、オリーブオイル、ココナッツオイル、ごま油、玄米油などなど、3,4種類を使い分けたりしてました。一時、オイル・ジプシーみたいな時もあり、いま思えばバカだったなぁと思います。

日本でいまだに根強く流行っているらしい糖質制限をしてる人の中には、トンデモ医師の虚言を真に受けて、毎日バターかじったりオリーブオイルすすったりしてる人もいるそうですが、そんなカルトなミニマリストはいないことを願います。

「脂質は体にいいのよ、太らないし!」などという寝言を言う人は、エビデンスをもとにした医学論文を読んでいないか、読み間違えているだけです。

脂質、特に動物性のものはカロリーが高く、摂りすぎは体に悪いし、当然太りやすいです。これを論じだすと長くなるので、すっ飛ばしますが。

しょせんオイルは精製商品

では、動物性の油(バターとか)だけでなく、なぜ植物に由来している油も使わなくなったかというと、油は、結局は原材料を「精製」したものであり、カロリーばかり高くて、栄養価ではホールフードの足元にも及ばないからです。

白米よりも玄米のほうが健康にはいいとされていますし、精製した小麦粉で作ったパンは、栄養素や食物繊維において、全粒パンに劣っているのもよく知られています。

また、リンゴジュースはほとんど糖分です。病気や疲労時の緊急な栄養補給でもない限り、ジュースを飲むよりもリンゴを丸かじりする方がずっといいです。

同様に、ちまたでは体に良いとされるオリーブオイルも、結局は高カロリーの液体にすぎません。まぁ、他の油よりはマシかもしれませんが。

でも、それとて飽和脂肪酸を含んでいますし、市場に出回っている商品の多くは、かなり加工が進んでいます。サラダにドバドバかけるような代物ではありません。

じゃあ私は脂質を何から摂っているかというと、ナッツ(主にクルミとアーモンド)と種子類(ひまわりの種、パンプキンシード、チアシード、フラックス・シード(亜麻仁)の粉末)です。これらを適量、毎日とっています。

自宅では油は一切使わないし肉も食べませんが、別に肌が乾燥するとかはありません。

料理には油の代わりに「水」を使う

油なしでは料理がまともにできないだろうと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

セラミック製ノン・スティックのフライパンに少量の水をいれれば、野菜炒めもパスタも普通にできます。

コツは、野菜を多め(量によっては水も多め)にいれて、その煮汁で炒める感じです。

また、ナッツは炒め物の具としても優秀です。食べごたえがあるし、良質の脂質もとれます。

油を使わないので、何よりも洗い物が超ラクです。洗剤が要りません。当然、油のビンを置かなくてすむので、パントリーもすっきりします。

ましてや肉を使うなら、肉からでる脂と肉汁でオッケーです。私は数年前から植物由来のホールフードを中心とした食生活なので、お肉は食べなくなりましたが。

ビーガン(菜食主義)は必ずしも粗食にすることではありません。むしろ、天然の素材を生かして、食生活を豊かにすることです。