女性が容姿を気にしすぎると失うもの
すんごい忙しいので、しばらく記事更新は無理かと思っていたのですが、女性のセルフ・エスティーム (self-esteem) についてちょっと気になるニュースを読んだので、書きとめておこうとおもいます。
イギリスでおこなわれた最近の統計調査についてです。
それによると、イギリスの若い女性(7歳から21歳)の61%が、「完璧な容姿をもたねばならない」というプレッシャーを強烈に感じている、という結果がでました。
「完璧」を目指して失うもの
その統計結果によると、7歳から10歳のサンプル群において、36%が「自分にとってもっとも重要なのは容姿であると思う」と答えています。(これ自体、驚きですが)
これが、11歳から21歳の年齢層になると、なんと80%が、「容姿が最も重要と思う」、と答えています。
確かに、社会や男性の多くが、女性を見かけで判断して対応を変える、というのは事実かもしれません。
でも、だからといって、容姿が最も重要だと思うに至るのは、ある意味、外的状況に全面降伏して、他者にすっかり影響されている状態です。
これは、かなり心が病んでいる状態だと思います。
更に危惧すべき点は、人にどうみられるか不安なので、スポーツや活動的なことをするのをためらう、という若い女性が少なくないことです。
それって、心が不健康な状態に体の不健康を上乗せするようなものじゃないですか。
そして、新しいことにチャレンジする機会をみすみす失うことになります。なんか、可哀そう。。。
若い女性に限らない問題
こういう心理状態は、なにも若い女性に限らないと思います。
やたらと年齢にこだわったり、若く見られようとしたり、暇さえあればスマホで自撮りしてみたり、で、それをさらに加工・修正してみたり、
外見の細部(服装だけじゃなく、アクセサリーとかマニキュアとか)にいたるまで、異常にコーディネートにこだわってみたり。
些細なこととはいえ、ちょっとイタい人、というのはけっこういます。
こういう行為の根本の問題は、しっかりした自分の価値基準をもたず、「他のひとが自分をどう見るか」という、他者の基準に振り回されている点です。
それぞれの行為自体は、実生活において取り立てて問題にならないことなので、周りの人もスルーするんでしょう。私も、別に口を出さないと思います。
でも、そういう無関心な態度って、ひょっとしたら良くないのかも、と思ったりもします。
日々の交流や会話を通して、あなたの価値はほかにもあるよ、ということを気づかせてあげる努力をするべきなのかもしれません。
決して簡単なことではありませんが。
私の仕事は、若い学生の世代と関わることが多いので、ちょっと考えさせられました。
ニュースの原文に興味のあるかたはこちらから読めます。
→ “Pressure to look perfect hits girls' confidence, say Guides”.