ちょっと疑問に思う「ミニマリストあるある」
ミニマリストと呼ばれる(またはそう自称している)方々のブログを、私はあまり読みません。
以前は、毎日欠かさず読んでいたブログもありましたが、最近はほとんど読まなくなりました。一番の理由は、自分でブログを始めたので他のブログを読む時間がないからですが。
でも、ブログ名に「ミニマル」と銘打っている以上、あまり勉強不足でもいかんだろうと、時々ランキングの記事一覧には目を通しています。
その一覧にずらっと並んでいる記事タイトルだけをもとに、独断と偏見と先入観で言わせてもらうと、いわゆるミニマリストにはいくつか共通点があるというか、私からすると、「え?」と思う点があります。
そのうち3点を、一部の人から反感を買うのを覚悟で挙げてみます。
日本のミニマリストには女性が多いがゆえの「あるある」
あるある その1:やたらとコーディネートに熱心である。
圧倒的に女性ブロガーが多いせいもあるんでしょうが、そういう方々のキーワードは、ずばり、「コーディネート」です。季節ごとの服装はもとより、年がら年中、何かしらコーディネートしています。
べつに、気がすむまでコーディネートしてもらっていいんですけど、「これにはこの上着」「これはこのトーンでコーディネート」といちいち決めていたら疲れませんか?
洋服って、あるていど色調をあわせておいたら、どれをどう合わせても「とりあえずオッケー」レベルになるような気がするんですが。
幸い、私の仕事は身なりをあまり重要視されないので(もちろん、小ぎれいにするにこしたことはないですが)、日本の女性は大変だなぁ、とつくづく思います。
あるある その2:どういうわけか自分が「ずぼら」であることを強調したがる。
これは多分、ミニマリストの人気ブロガーが、自分がかつてそうであった、と書かれているのを真似しているんではないかと思います。
でも、シンプルで快適な生活を作り上げた方々は、その「ずぼら」を克服した人か、あるいはもともと結構きちんとした人だと思います。同じ範疇で言うのははばかれますが、私もかなりきちんとしているほうです。お金や時間については人並み以上にきっちりしています。
そもそも、ずぼらな性格は「だらしがない」ということであって、「おおらか」とは全く異なり、欠点以外の何ものでもありません。
「私もずぼらを直して、○○さんみたいになりたい」とカリスマブロガーさんを目指しておられるなら、わからないでもないです。
ですが、「ちょっとずぼらな私って結構かわいいかも」みたいな自己愛が入っている場合は、そのセルフ・イメージから改善しないといけないでしょう。
ましてや、金銭感覚においてすぼらなまま断捨離を始めると、捨てては買い、捨てては買い、の繰り返しで、ドツボにはまります。
代償行動としてのミニマリズム
3つ目は、以前にも書きましたが、私にとっては最も謎な行動です。
あるある その3:無印良品や100均が大好きである。
家族がいる方、特にお子さんがいる家庭は、いくら管理しても物が増えがちなので、収納が必要なのはわかります。それにしても、一部の自称ミニマリストの無印好きはハンパないです。なんかしょっちゅういろいろ買われています。
無印良品の物販アフィリエイトをされているなら、まぁご商売ですから頑張って頂いたらいいかと思います。
ですが、そうでない場合は、「本当はショッピングをしたくてしょうがないけど、シンプルな生活がいいと言われているから、かわりにミニマリストっぽい無印を買おう」と言い訳しているだけではないですか?それを心理学用語では、代償行動と言います。
べつに、無印良品や雑貨を買ってはいけない、と言っているわけではありません。ただ、それってミニマリストと銘打ってしなければいけないものなのだろうか、と不思議に思うだけです。
ふつうに、「無印大好き、可愛いくて役立つ雑貨」カテゴリーで、思う存分やれそうな気がするんですが。
日本では、こうした要素をもつミニマリスト・ブログが圧倒的多数な感じがします。
そもそも、日本のミニマリストって、モノにこだわり過ぎじゃないですか?他人が何をいくつ持っているか、そしてそれと自分を比べて多いか少ないかとか、どうでもいいことを気にしすぎというか。
そういう煩わしさから開放されるのがミニマリズムの意図するところのはずなのに、なんだか逆説的です。
無駄なことを最小限にするはずが、実は些細はことにこだわって時間を無駄にしているようでは本末転倒です。
そういうのがミニマリズムなら、やめたほうがいいんじゃないでしょうか。