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ツィッターが及ぼす心理的な問題

相変わらず日本では人気の Twitter ですが、国際市場においては業績不振に陥っています。

英語圏ではとくに、オンライン上でのハラスメントやストーカーの問題に加えて、ずさんなセキュリティー体制と、評判はさんざんです。

また、ユーザー側の問題としてあげられているのは、過度な「承認欲求」です。

SNSは承認欲求を助長する

「承認欲求」とは、人から認められたいという欲求で、人間なら誰しもある程度もっています。

努めて良いことに励んだり、仕事に専心するという行動によって承認欲求を満たそうとするのは決して悪いことではなく、むしろ向上心をうながし、自己実現の欲求へと昇華され得るので、むしろ推奨される場合も多々あります。

ですが、Twitter、とくに「いいね」を必死で欲しがる心理は、極めて安直かつ低レベルな方法で承認欲求を満たそうとしている状態だといえます。

140字という限られたスペースでは、どうしても表現が断片的になりがちで、その分、短絡的な断言に終始しがちです。これが炎上を招いたりします。

また、思うように「いいね」がもらえないと欲求不満を感じ、それを払拭(ふっしょく)しようとノメり込んでいくのが、SNS中毒の典型的なパターンです。

他人の評価に頼らず、自己承認の能力をあげる

他人の評価が気になって仕方ない、つまり、セルフ・エスティームが低いという問題を乗り越えるには、「自己承認」の能力を上げる必要があります。

他人がどう言おうと、自分なりに精一杯したこと、そして結果だけではなく努力の過程を、自分で「よくやった」と承認することです。

ただし、「自己承認」は「自己正当化」とは違うので、自己承認するにはそれなりの努力が必要です。

まぁ、こういうことを言い出すと、ブログも似たようなものなので、ブログ書いてる私が言うのもどうだかなぁ、という気がしないでもないですが。

ただ、断片的なツィートを量産する労力と時間を、他のことでもっと有意義に活かせないかを考える姿勢は、とりあえず大事じゃないでしょうか。