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言い訳をやめよ

新年の抱負は各自それぞれあるでしょうが、ひとつ私のおすすめをあげると、「言いわけをやめる」です。

言い訳が上手い人も下手な人もいますが、押しなべて、人間と言うのは「言い訳が好き」な生き物な気がします。

とある英語の自己啓発サイトによると、ひとが言い訳をするのは、以下のような理由からだそうです。

  1. 失敗への恐れ

  2. ミスや間違いを犯すことへの恐れ

  3. 恥をかくことへの恐れ

  4. 変化への恐れ

  5. 不確実性への恐れ

  6. 成功することへの恐れ

  7. 責任回避

  8. 自信および資質を欠いていることの認識

上記リストを見てもわかるように、言い訳は、なんらかの恐怖心に根差していると言えます。

上記の6、「成功することへの恐れ」というのは意外に思われるかもしれませんが、根底は他の理由と深く関わっています。

ようは、成功に伴う責任が怖い、その責任を果たせるかどうか不安、成功して(その結果、ある意味、注目を集めることになりますから)そこで失敗したりミスをしたら、落差が目立つのでよけいに恥をかくかもしれない、云々と、ネガティブ思考の連鎖で、成功を恐れるわけです。

こういう経験がある人、またはそういうメンタリティーを持つ人に多い言い訳が、「~する機会があったんだけど、いろいろ事情があってできなかったんだよねぇ」ってやつです。

確かに、実際どうにもならない要因というのは世の中に多々ありますが、こういう言いわけをする時、現実には「できなかった」のではなく、「やらなかった」「信念を貫くことはあきらめた」、というケースが得てして多いです。

あと、負け惜しみも屈折した形の言い訳だと言えます。自分の自尊心を守るために、本当はやりたかったけど、やりたくなかったふりをするわけです。

上記8の、「自信および資質を欠いていることの認識」は、自分の力不足を正しく認識しているわけですから、いいんじゃないかと思われるかもしれません。しかしながら、この場合なすべきことは、言い訳をすることではなく、力不足を改善する努力です。

言い訳は成功を妨げる

言い訳をするのがなぜ良くないかというと、言い訳をすることによって、自分で自分を矮小化してしまうからです。

また、言い訳して逃げ道を作ることによって、目標をみずから歪め、ゴール到達への道のりを困難にしてしまう、下手をすると脱線してあらぬ方向へ向かう恐れもあります。

もう少し具体的に言うと、言い訳はつぎのような悪影響をもたらします。

  • 自分には限界があるのだと思い込む

  • 自分で壁を作り、居心地のいい場所から一歩踏み出そうとしない

  • 能動的・創造的な行動を自己規制する

  • 責任感、および自己成長の欠落

  • 安易なほうを選ぶ傾向に陥るので、悪い判断をしがち

  • あきらめたことに対する強い後悔の念(無意識に感じている場合が多い)

  • 人生をつねに悲観的にみる

  • 偏執・妄想症

さらに、言い訳には他にも弊害があります。

ひとつは、言い訳が生産的でないということは誰しも潜在意識ではわかっているので、言い訳をすることによって、羞恥心や自己嫌悪の念が知らず知らずのうちに自分の内面に蓄積されていく。

もうひとつは、そういうネガティブな態度が他人に伝染する、という点です。言い訳ばかりしている人に、一体だれが力づけられるでしょうか。

言い訳をやめるためには、まずは自分が潜在的にもっている恐れを払拭する必要があります。当然、難しいですよ。かなりの決意がいります。

たかが言いわけ、と軽くとらず、「言い訳はしない、外的要因のせいにしない」、という断固とした決意を持ちましょう。

周りも変わるし、何よりも、自分自身が変わります。