世間は言う「ジョーズさんに追いつけ」と。それでも私は
英語の"Keeping up with the Joneses(ジョーンズさんに追いつけ)"というフレーズをご存知でしょうか。英語圏では、最新の流行を追うことや、隣人と張り合うことを「ジョーンズさんに追いつけ」という言い回しで表現します。
もともとこの言葉はアメリカの漫画家アーサー・R・モーマンドが新聞に連載した漫画のタイトルに由来するものです。モーマンド氏は、妻ジェニファーと共にロングアイランドに引っ越して、隣人と見えを張り合った経験を漫画にしました。漫画に登場する隣人の名前が「ジョーンズ」で、その一家と競争してばかりいたようです。
しかし、これはアメリカだけの話ではなくて、日本でも「ジョーンズさんに追いつけ」と躍起になっている人が多いようです。世間体を気にする日本人ですし、ともすれば世間の圧力は、アメリカの比ではないのかもしれません。私の母も、先日、「林さんの家が外装をリフォームをやったから、私たちだって!」と息巻いていました。
でも、いつまでもこんな見栄の張り合いをしていてよいものだろうか、と私は思います。
なりたい自分に追いつく
私は、「ジョーンズさんに追いつく」よりも、「なりたい自分に追いつく」ことを心がけたい。
あまりにも頻繁に、人は社会に適合するよう求められます。日々、変化していくライフスタイルと、それを受け入れて、キャッチアップする人々のスピードがいかに速いか考えてみてください。
まず、新しいファッションを追いかけます。それから、同じ番組や映画を見て、同じ本を読みます。さらに、同じスタイルの自動車を買います。家具、キッチンの内装、装飾品、そして家電製品に至るまで、すべて流行りの、モダンなスタイルに合わせようとします。
「ジョーンズさんに追いつく」は、社会にどれだけ適合できるかという張り合いに過ぎません。私たちは、他の人が持っているものを欲しがったり、他の人が話しているものを買ったり、楽天スーパーセールでみんなが買っているのと同じ商品をクリックしたりします。
しかし、他人が生きている生活に合わせることの副作用として、個性を完全に失ってしまうということがあります。何を買い、どのように時間を過ごし、何を望むかの基準を他人に置くことについて、十分にそのデメリットが強調されることはありません。
でも改めて考えてみてください。
心の底から、私たちはそれらを望んでいるのでしょうか。服装を変えたいと本気で思っているでしょうか。新しい車を買ったり...ゴルフクラブを買ったり...必要以上に広いマンションに住んだり...それが本当にやりたいことなのでしょうか。
それとも、自分自身の人生を生きたり、自分自身の選択をする方が、それよりもずっといいのではないでしょうか。自分自身の価値観を追求することを、私たちは本来、もっと好むのではないでしょうか。なんたって、ほぼ間違いなく、あなたの価値観はジョーンズさんの価値観とは違うのですから。
自分の人生をコントロールし、生きたい人生を追求し始めると、他人への羨望や嫉妬を克服する最良の方法がわかります。それは、自分の価値観と一致した生活を送ることであると気づきます。
時間とお金を自分が大切だと思うことに使えば、心の平和と落ち着きが得られ、他人がいくら持っていようと、それをどう使っていようと、自分は自分で十分に満たされていると実感できるようになります。お金や時間は、他の誰かではなく、「自分」に満足をもたらすために費やされたとき、幸せを感じることができます。
他の人はもっと多くを持っているのでしょうか。もちろんです。
他の人はもっと高いものを持っているのでしょうか。もちろんです。
そういうことは、どれだけ豊かになっても、必ずあるでしょう。
しかし、私たちが今ある資源で最善を尽くしているとき、それはおそらくジョーンズがずっと追い求めてきた自信と平和につながります。
「社会に適合しないといけない」という通念を完全に無視した生き方をしましょう。自分に充実感や意義、意味をもたらしてくれるものを追い求めましょう。
「ジョーンズに追いつく」のではなく、「なりたい自分に追いつく」のです。
ジョーンズの人生を生きようとしても、そこに到達できないことだけは確かです。でも、なりたい自分には努力次第でいつでも追いつくことができます。
最後までお読みいただきありがとうございました🙏
ブログも書いているので、よかったら覗いてみてください♪
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