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[GBA:10] ワリオランドアドバンスと私。

ワリオという男をどこまで知っているだろうか?
白状するが私はワリオにさして興味を持ったこともなく、「公式がやってるマリオのパチモン」くらいのイメージしかなかった。

今回は「ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝」のプレイ感想を綴る。
そこにはマリオシリーズとは異なる不思議な世界が広がっており、任天堂ファンボーイを自認していた私は己の無知を恥じた。

ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝とは

2001年8月21日発売。
「スーパーマリオランド3 ワリオランド」から数えてなんと5作目の2Dアクションゲームだ。
「ワリオランド」の存在は知っていたが、まさか「アドバンス」へ至るまでに4作も出ていたとは衝撃だった。人気シリーズじゃないか。

ステージクリア型のアクションゲームではあるがゴールを目指す「スーパーマリオブラザーズ」とは異なり、隠されたキーアイテムを探し出すことに主眼が置かれている。
どちらかと言うと遊びの感覚は「スーパーマリオ64」のような「箱庭探索アクション」に近いと感じた。2Dではあるのだが。

ライフ制が採用されている点も「2Dマリオ」よりは「3Dマリオ」っぽい。
(過去作では不死身だった作品もあるようだ)

ステージの絶対数は少ない(18ステージ)がバラエティー豊か。
自然豊かなステージから、オモチャ箱をひっくり返したようなポップなステージなど1つ1つが異なるテーマとギミックを持っており、美しい背景グラフィックも相まって毎回新鮮な驚きがあった。
個人的には雨の密林を探索するステージが好きで、「これはマリオシリーズのグラフィックテイストだとできないよな〜」と感心したくらいだ。

BGMもワリオの状態によりアレンジが変わるなど開発陣の拘りも感じられた。

マリオにはできないカオスなノリ

正直に言うと私は「ワリオランドアドバンス」を舐めていた。
「2Dマリオの二番煎じ」くらいの認識で着手したことをワリオに詫びなければならない。

前述の雨の密林など、マリオシリーズでは表現できない(マリオっぽくデフォルメされてしまう)緻密なグラフィックが素晴らしかった。
敵や障害物をタックルで吹き飛ばしていくワリオの豪快さに痺れた。
脱出BGMには大いに焦った。
「リアクション」やボスキャラクターのコミカルで少し不気味な表現に目を見張った。
それらが渾然一体となり形作られたカオスなノリが「ワリオランドアドバンス」にはあった。

もしかしたら「スーパーマリオランド3 ワリオランド」の頃にはもう少しマリオの影響を引き摺っていたかもしれない。
しかし作品を積み重ねた「ワリオランドアドバンス」はマリオとは似ても似つかない独自性に満ちていた。
私のようにワリオを知らない人にこそ遊んで欲しい一作だ。

ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝を終えて

「ワリオランドアドバンス」を遊んだことにより、私はワリオに対する認識を大いに改めた。
ワリオは「公式がやってるマリオのパチモン」ではない。
独自の個性を持つ独り立ちしたキャラクターだ!(今更すぎる結論)

この調子だと私のピーチ姫観も「スーパープリンセスピーチ」を遊んだら改められそうだ。
いや、ピーチ姫に関しては「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で既に上書き済みか。

さぁ、次のゲームへ行こう。

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