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[GBA:37] ミッキーとミニーのマジカルクエスト2と私。

先日、家族で東京ディズニーランドへ行ってきた。

思えば子どもの頃、初めて訪れた東京ディズニーランドの衝撃は忘れられない。
地方の遊園地しか知らない私にとって、彼の地はまさに夢と魔法の国であった。
娘にも同じように楽しんでほしい。
その一心で私は予習に予習を重ね、全身全霊でアテンドした。
20年後、楽しい思い出として振り返ってくれたら本望だ。

そんな余韻に浸りつつ「ミッキーとミニーのマジカルクエスト2」の感想を綴る。
カプコン謹製の良作アクションゲームだ。

ミッキーとミニーのマジカルクエスト2とは

2003年7月18日発売。
1994年にMDで発売された「マジカルアドベンチャー2」の移植作である。

開発はアクションゲームに定評のあるカプコン。
90年代のカプコンは「マジカルアドベンチャーシリーズ」の他にも「アラジン」や「ピノキオ」など、多数のディズニーゲームを世に送り出している。
ちなみに「アラジン」もGBA移植されているが価格が高騰しているようだ。

内容はオーソドックスな2Dアクション。
コスチュームチェンジでミッキー(orミニー)の能力を切り替えつつ、ディズニー作品の世界観を見事に再現したステージを進んでいく。
コスチュームによってちょっとしたフックアクションやシューティングも楽しめる、丁寧に造られた作品という印象だ。

ハハッ、僕の画像をここに貼って大丈夫かい?

なんだか懐かしいグラフィック

特に良いと感じたのはミッキーのグラフィック。
最近のミッキーと比較すると彩度が低く、やや野暮ったい印象を受ける。
(彩度が低いのはGBAのハード性能由来かもしれない)

しかし、この地味さが昔のアニメを想起させ、懐かしい気持ちになった。
「子どもの頃に見ていた短編アニメのミッキーってこうだったよな〜」という感じである。かわいい。

今のミッキーと顔が違う??

そしてステージグラフィックにもどこか既視感が・・・。
視界を覆う森の木々や霧、薄暗い洞窟、なだらかな傾斜を描く地面。
ディズニーゲームどうこう以前に私はこのグラフィックを知っている気がする・・・そう思いつつネットで情報を調べていて腑に落ちた。

「大魔界村」だ。

デザイナーやプログラマなどのスタッフが共通しており
「精神的続編」
とか
「マジカル魔界村」
とか言われていた。
何だその異名、面白すぎる。

そう言われるとやや硬くもっさりした操作感も「魔界村」っぽく感じてくるから不思議だ。

意外と歯応えのある難易度とコスチュームチェンジ

「マジカル魔界村」とは言えあくまでディズニーゲーム、難易度は控えめだろう。
そんな予想をしていたが、高難易度モードはミッキーの初期体力が少なく、動きも硬いので咄嗟の回避行動が取れず割とすぐ死ぬ。
見かけによらず一歩一歩慎重にステージを進めていく必要があった。
このプレイ感覚は確かに「魔界村」に近い。
異名は伊達ではなかったようだ。

プレイの良きスパイスとなっていた要素がコスチュームチェンジ。
特にカウボーイが楽しかった。

霧の中を進むカウボーイミッキー。

カウボーイに変身すると、ミッキーはオモチャの馬に跨り、コルク銃で武装する。
このオモチャの馬が曲者で、カウボーイ時は常にホッピングしているため狭い足場の転落死が頻発した。

コルク銃による遠距離攻撃は強いが、動きのクセがすごい。
ピーキーなバランスで自ずと緊張感を持ってプレイできた。
(それでも強いことには変わりないが)

ミッキーとミニーのマジカルクエスト2を終えて

ゲームスピードやジャンプの挙動などのプレイ感覚、どこか不気味なグラフィックなど納得の「マジカル魔界村」であった。
メーカーの個性が色濃く出た良作アクションゲームと言えるだろう。

「アラジン」は高騰しているが「マジカルクエストシリーズ」であれば比較的手軽に入手できるようなので、短めのアクションゲームをやりたい方は是非手に取ってみて欲しい!

さぁ、次のゲームへ行こう。

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