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[GBA:9] ファイアーエムブレム烈火の剣と私。

「ファイアーエムブレム封印の剣」で約30年に渡るSRPG苦手病を克服した私は勢いに乗って続編に着手した。
今回は「ファイアーエムブレム烈火の剣」の感想を綴る。
以降、「ファイアーエムブレム」シリーズをサブタイトルで呼称する。

結論を先に述べる。
本作も圧倒的傑作だ。絶対に遊んだ方がいい。

ファイアーエムブレム烈火の剣とは

2003年4月25日発売。
GBA第2作として開発された「烈火の剣」は前作「封印の剣」の20年前を描いた前日譚だ。
主人公勢力と悪の組織との壮絶な戦いが描かれている。
国家間の戦争・紛争ではない物語は「ファイアーエムブレム」シリーズでは珍しいらしい。
是非とも他作品を遊んで比較したいところである。

主人公はリン、エリウッド、ヘクトルの3人。
リンはサカ族(遊牧民)の少女で、チュートリアル編の主人公を務める。
チュートリアルはskip可能だが、シナリオが本編に繋がっているしキャラクター育成の観点からもプレイ推奨だ。

エリウッドは「封印の剣」で主人公を務めたロイの父親。
王道の王子系主人公であるが、ロイよりも凛々しく力強い印象がある。

ヘクトルはエリウッドの親友だが、2週目から主人公として選択可能になる。
豪快な性格のままにロード職とは思えない力強い戦い方が魅力だ。

他にも前日譚だけあり、「封印の剣」所縁のキャラクターが多数登場する。
個人的には主人公親子2代に渡って仕えるマーカスに作品間の繋がりを感じられて良かった。

より遊びやすくなったシステム

「烈火の剣」では「封印の剣」の不満点の改善を感じた。
特に良いと感じた改善点について紹介する。

3人の主人公

「封印の剣」の感想で「メインシナリオが爺さんとの会話メインで進むので地味」と書いた。

3人の主人公はこの欠点への答えと言えるだろう。
シナリオ中で「生存が確定している人物」が増えたので、会話パートに幅が出た。
3人とも魅力的なキャラクターなので掛け合いが楽しい。
個人的にはエリウッドとヘクトルにバディ物のような印象を受けた。
異なる個性がぶつかり合うバディ物は尊い。大好物だ。

「いやいや主人公3人ってGameOver条件キツくなるじゃん」
と思うかもしれない。
ところがどっこい「ファイアーエムブレム」は誰か死んだら基本リセットなので実害はない。

外伝の扱い

「外伝」(所謂エクストラステージ)の扱いも大幅に改善された。
というのも、「封印の剣」は「外伝全クリア」が真ENDの条件だったのだ。
「外伝」の出現条件がわかりにくいこともあり、初見で真ENDは難しいだろう。(私は攻略サイトで予習した)
「烈火の剣」ではこの仕様が改められ、遊びやすさが向上したと感じた。

好きなユニット BEST3

クラス間のバランスに調整が入り、より多くのユニットを活躍させやすくなった。
今回もお気に入りユニットを紹介する。

第3位 フロリーナ

リン編で仲間になる男性恐怖症のペガサスナイト見習い。
序盤加入かつ貴重な飛行ユニットということで活躍の機会も多く、気がつけば後続のペガサスナイトよりも遥かに強くなっていた。
「封印の剣」では活かしきれなかったが、今回は活躍させられて大満足。

第2位 パント

衝撃的な仲間加入時のイベントを経て、一気に遠距離攻撃のエースとして定着した賢者様。
最終的にアトスに全部持っていかれた感は否めないが、それでも我が軍を支え続けたパントには感謝しかない。
シナリオ面でも年長者としてエリウッド達を色々とサポートしてくれて心強かった。
奥さんとラブラブなのも微笑ましくてGood。

第1位 ヘクトル

ヘクトル編未プレイで大変申し訳ないが、それでも第1位はヘクトルだ。
ロードにも関わらず前線でタンクとして戦う力強い背中は忘れられない。
専用武器が強力なこともヘクトルの強さに拍車をかけていて、終盤手にする神将器アルマーズがとにかく強かった。エリウッドの神将器が残念性能だった点もヘクトルの相対的評価アップに繋がっているのは否めないだろう。

ファイアーエムブレム烈火の剣を終えて

「ファイアーエムブレム」GBA三部作はどれも評価が高いが、中でも「烈火の剣」が最高傑作として語られていることが多い。
「聖魔の光石」未プレイではあるが、今回プレイしてその評価は正しいのだろうなと感じた。
「封印の剣」の不満点が改善されたシステム、魅力的なキャラクター、クラス間のバランスなど優れた点が非常に多い。
まさに傑作だ。自信を持ってオススメしたい!

こうなると「聖魔の光石」をプレイするのが楽しみで仕方がない。
さぁ、次のゲームへ行こう。

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