山小屋で出会った夫が愛おしい
一年前の海の日の朝
「おはよ〜、ねぇ今日美ヶ原いこ〜」
「いいよ〜」
これが、プロポーズをする日は今日だ
というサインになりました。
察しのいい夫ちゃんです。
夕暮れ時、美ヶ原の見晴らしのいい場所で
雲で見え隠れする北アルプスと目線を近くして
プロポーズのことばを、せーので口にして
発した文言も同じだった。
あれから1年。
夫ちゃんはとても感じがいいです。
夫婦になって、一緒に暮らしはじめてからも
いい意味で配慮してくれてる感があります。
夫ちゃんはとてつもなく優しいです。
ちょっと話すだけでも目を見て話そうとかけよってきます。
夫ちゃんは口角がきゅっと上がっていて
口がへの字になることなんて思い出せないくらいにありません。
人当たりが良くて、良すぎなくて
いろいろ考えて言葉を発する
安全第一で、ちょっとだけ冒険的な
とても人間らしいひとです。
夫と出会ったのはある山小屋のアルバイト。
いまは違う小屋で私が働いていて、
夫は山に行かずに麓で暮らしています。
山と下界で遠距離暮らしです。
山で楽しそうに暮らしている妻をSNSでみて
自分も山に行きたい、、、でも、、、。
と、元気をなくしてしまうのも無理ないです。
悲しいニュースとか、気温の変化とか、買い物しなきゃとか、なんか元気でないとか、SNS見漁ってフーンってなったりは、山では感じなくて済むこと。
山も大変なことは多々あって元気がなくなることもあるけど、
景色をみて、小屋で暮らしているうちに、自然と移ろいでいくもの。
咲くお花がどんどん入れ替わるように、
気持ちも流れていくもの。
そんな上がったり下がったりな妻の気持ちも、山小屋の先輩だから理解してくれる。
小屋ではでてこない弱音が、
夫の声を聞くと絶え間なくでてくる。
否定も肯定も、両方してくれる。
自分でもわからなかった、本当の自分の気持ちを知れる。
途中下山で、登山口の少し先まで迎えにきてくれた夫ちゃん。
待ち合わせした場所からもう少し下ったところで
なんとなく気配がして、とたんにそこに現れた夫。
ニカって笑う夫に飛びついて、
だれもいない黒部峡谷で
ただいま。おつかれさま。
って汗だくのままハグをした。
山小屋と下界の遠距離暮らしは
もうしばらく続きます🍃
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