切迫早産入院中② 次回に生かす日記
切迫早産の中には今何週目か、子宮口開いているのか、羊水量や自宅安静にできるのかなどの要因で色々決めると思う。
入院の必要性は数日でいいと思った。
私は33週目5日〜36週6日まで子宮口3cm、頸管1cm、上の子ありの状態で入院した。
自分は医療者であり、上記ケースなら実は長期間は入院しなくてもいいかもしれないことは薄々知っていた。しかし保険適応ギリギリまで、入院を継続したのには理由がある。今回の日記は、ぜひ今退院したくてたまらない貴方に(そしてもしかしたら未来の私に☆)
そもそも切迫早産の治療は私の場合
1、切迫早産で胎児の状態もよく、開いているだけなら「安静」しかエビデンスがなく、欧米ではリトドリンも48時間しか使わない。その後は経過観察安静のみ。
2、つまり私のケースであれば「安静」にしているだけでいい→数日入院したら退院して家にいて何もしないで左を下にして寝ていればいい。
この2点である。
なーーんだ、最初数日入院して、NSTをとり、赤ちゃんが大丈夫ならまあ36週もしくは35週に退院できるな、と思った。
惚気だが私の旦那さんは、甘やかすのには慣れているし、息子のお風呂、保育園の送迎、買い出しなんでもやってくれる。しかし途中で
安静の難しさを実感し、考え改める。
病院と同じ安静は無理である。安静入院の婦人科病棟はまるでファーストクラス。考え様によっては本当に幸せ。
病院は食事は毎回美味しくないが出てくるし、
(献立を考える必要も、買い出しを心配することもなかった)
安静の人は洗濯物すら助手さんがコインランドリーに行ってくれ
売店は車椅子、シャワーも限られた回数だけで精神的には最初辛いかもしれないが、じっとしていることができる。
最初は申し訳ないが、途中から動かないのはしょうがない!といっそ割り切ると清々しいくらい楽な生活である。
(ちなみに今この記事は37週0日、退院翌日に書いている。退院して24時間、家からは1歩も出ていない、にも関わらずもう足は筋肉痛、眠くてたまらない。自分が家にいるとどうしても動いてしまう。甘やかされすぎたぜ。でも後悔はない!!)
安静とは赤ちゃんのための最良の治療だ
さてそしてそして、代わる代わる色々な助産師さんたちの話しているうちに気がついた。安静にしているのはもちろん週数前に出てこないように、十分に機能が備わるようにという点が一番である。そして、それと同時に胎児の血流をあげ、胎児の体重を増やす効果も期待できるという点である。
あまり、医者目線からはこの話はしない、と思う。
もちろん切迫早産になった場合NICUに入るケースもあると思うが、37週相当になったり2500g以上になったら退院する目安の場合が多い。そんな場合でも35週でも大きめだったりしたら儲けもんである。つまり
安静にしておくことで産後の自分が楽になる(かも)
新生児育児経験者ならわかると思うが、赤ちゃんは明らかに大きく生まれてきた方が育てやすい。もちろん個人差もあるが、その上で母乳の吸い付きやその結果一回に飲む量が増えればまとまって寝る時間も少し増える。
そう考えてベットの上でゴロゴロを享受することにした。まるでトドの様に。Netflixで今までお勧めされて「マジで!今度見てみる」と言って見る見る詐欺をしてきた映画やアニメを流し見しながら、人生で初めてゴロゴロする楽しさを知った。
他国の基準に合わせれば、確かに日本はやりすぎかもしれない。
ただの慣習も含めた治療方針の決定に違和感を覚えるかもしれない。しかし言いたい。
家で安静(治療)なんて絶対できてない。
で、安静が最良の治療である以上、それを制限力を持ってしてくれる入院という選択肢は、治療の一環なのだと実感した。
医療者の立場だと「エビデンス」ちゃんとデータのないことをお勧めすることを書くのはどうかと思ったが、一個人として安静入院をして妙に納得してしまったので、一症例報告としてここに日記にする。
何はともあれ、入院時と全く変わらない状態で36週6日退院した。
ありがたいことである。
続く
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