【就活日記①】

就活をしている。

なんとなく東京で暮らそうと思って、
なんとなく東京で就活をしている。

東京に来る前、好きな女の子に
「就活が終わったらプロポーズします」と伝えた。
「それあらかじめ言っちゃうんだ」と言われた。

毎日何をやっているんだろう僕は、と思う。

今週末、高校の時のクラスメイト四人で飲む約束がある。
一人は既に公務員、一人は春から大学院生、一人は最近起業をしたらしい。
僕は、二留の就活生だ。

何も選ばず生きてきた、フリをしている。
本当は自分の意思で選び続けてきたってことくらい分かっている。
友人たちは皆、僕が選ばなかった、もう選べない今日を生きている。

昨日、エントリーを締め切った会社があった。
今日も明日も明後日もどこかの何かが締め切られる。

一秒ごとに選択肢が減っていく中で、
今日も何かをしないで、その分だけ、何かをしようと思う。