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“ギンギラギンにさりげなく”が頭から離れない

仁川(インチョン)国際空港からソウル駅までは、空港鉄道で繋がっている。
普通に電車に揺られれば1時間ほど。
特急のような電車に乗れば15分ほど短縮できる。
私と妹はゆっくり乗りたいねと普通電車を選択した。

特急に乗るには特急券が必要で、タッチパネル操作が必要だ。
おそらく20代の日本人女性らしい4人グループがタッチパネルの前で少し困っていた。

するとあるスタッフの男性が、
『◯分に乗る予定?』と質問した。
グループがうんと頷くと、ふんふん大きな声でハミングしながらタッチパネル操作をした。
さすがスタッフさん、マッハの手さばきだ。

妹が「めっちゃでかい声でハミングするやん。でもどこかで聞いたことがある。」と言う。
私は少し考え、アハ体験。
「あっ!“ギンギラギンにさりげなく”だよ!」

そしてスタッフさんは言う。
『はい、できたよ。知ってる?マッチ!!』
おそらく知っているだろうけど、20代女性に刺さるだろうか。
グループの子たちはニコニコはしてたけど、少し微妙な反応だった。

選曲は古いけど、スタッフさんなりのコミュニケーションの取り方なんだろうな。と思った。
おそらく年代が上になれば大ウケだっただろう。
接客はお客様と盛り上がれるかが大事だったりする。
外国のお客様にウケるのはどんなのか。あのスタッフさんは日々考えているのかもしれない。そんな風に考えながらホームへ向かった。

よほどそのことが頭に残ったのだろう。
旅行中、“ギンギラギンにさりげなく”が頭の中で流れ、旅行から帰ってきた今も時々流れてくる。
仁川国際空港と当時の近藤真彦さんの映像が並行して流れてくるではないか…!!
スタッフさんが罪なのか、マッチが罪なのか…。
笑いを堪えながら仕事をしている。

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