続、トイレのことしか考えられないようになる
サービスエリアでトイレに間に合い、車の中で母との会話再開。高速道路も無事降りた。
あと20分もすればお家だななんて思っていたその時、腹痛に襲われた。
「うわ!またトイレに行きたくなってきた!お腹痛い…!」
母は思わず「次は“そっち”?」と聞く。
一難去ってまた一難だ。
「コンビニよってほしい。ここから一番近いのは…」
さっきと違って少し冷静だった。
ゴールがわかるとツムツムをして気を紛らわせた。
もしかしたらさっきよりも深刻だから冷静になろうとしているのかもしれない。
難なくコンビニに到着して、店員さんに
「お手洗い、借りていいですか?」
と声をかけてトイレへ走った。
トイレに座りながら考えるのは、お腹痛くなった要因は何なのかということ。
(これって皆さんします?)
かき氷だけでこんなになるか?お昼に食べたのはオムライス…、あっ!スムージー飲んだ………!
いくら暑いからといって冷たいものを大量に摂取してはいけない。
過去にスタバのハロウィン限定フラペチーノがおいしすぎて2杯続けて飲んだらお腹を壊したのを思い出した。学習、してない…!
再び車に乗ると、母との会話はトイレのことばかりになっていた。
「そういえばさ、パパ間に合わなかった時あったんだよね?渋滞中やったっけ?」
父が仕事帰りの車を運転中、ちょっとした渋滞にハマってしまったらしい。
そんな時にピンチになってしまい、母に電話して気を紛らわせていたけど、ダメだったらしい。
「実況中継されるのちょっと嫌だな。」
なんて言ってるとまたおなかが痛くなった。
「人のことバカにするからよ。コンビニもあるけど、家までと大差ないから急ごう。」
母の冷静な判断に、私はただただ頷いた。
家でも廊下を走り、トイレへ駆け込む。
全てが済んだ頃にはヘトヘトになってしまっていた。
人生こんな日もあるよね。
こうやって面白おかしく話せば怖くない。
何の話やねん!