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手のひらの上で時代を感じる

ケンタッキーのドライブスルーで返ってきた500円玉が、シルバー1色だったことに気づいた。

「あっ、前の前の500円玉じゃん。」
新500円玉が発行されて1年くらいになるだろうか。
新しいお札が発行され、新しい機械を導入する店舗も増えてきたニュースもよく聞くようになった。
旧旧500円玉は機械に通るのだろうか。

500円玉以外の硬貨はずいぶん昔から変更されていない。私は自分の財布の小銭入れを全部出してみた。

「えっと、昭和〇〇年の100円玉!」
そばにいた母が『私が高校生の時だ。』と答える。
すごい!私の手のひらにいろんな時代がある!
何か、エモいぞ!

「平成20年の100円玉!」
私と母はじっと考えて答える。
「え?父親がもういないじゃん。これには父親の指紋ないね。」
『でもこの100円玉は、何人の手に渡ってきたんだろうね。』

歴史だ、実に歴史だ。
手のひらには昭和・平成・令和の小銭がいた。
お店のお釣りとしてやって来たり、機械で両替されたりなどの経緯で私の財布にやってきた小銭たち。
この小銭たちはいろんな人の購入や遊び・旅行などに立ち会ってきたのだろう。

キャッシュレスが増えてきているけど、小銭の重みや暖かさを感じる機会もまた必要だと感じた。

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