2つの表彰と同期からの言葉
会社での集まりがあり、表彰の時間があった。
実績に関しては、とてもラッキーなことがあったので今回確実に表彰されるだろうと思っていた。
案の定表彰されたけど、ラッキーなことのお陰だったので素直に喜べなかった。
毎回のことだが、実績以外にも表彰がある。
『新人賞』とか、『社長特別賞』みたいなのだ。
事前にアンケートがあったのだか、実に答えづらいものだった。『スーパースタッフ賞』って言っても、自分の店のスタッフしかわからないんだけどな…。コロナ禍があってから横のつながりが減った気がする。
アンケート全部に目を通すと、“忖度”に見えてきて、7つぐらいあった質問の3つぐらいしか答えられなかった。
実績以外の表彰は、会議後の懇親会で行われた。
食べながら、ご歓談もOKと言われていた。
途中から同僚との話に夢中になっていた。
「〜〜〜、ミンチョンさん!」
急に名前を呼ばれたので、何の賞を獲得したのかわからずとりあえず登壇した。
表彰状をもらったらあいさつをしないといけないので、社長の言葉に耳を傾けた。
困ったときに頼りになる存在です。みたいな内容だった。確かに、よく他店の店長や後輩から質問の電話が掛かってくる。
まさかそれが表彰されるなんて。
たまにふざけてるし、世間話で長電話になってるで。なんて今なら思い返せるが、登壇中はこの後何話そうということで頭がいっぱいだった。
何とかあいさつをこなして、オシャレなお菓子をいただいた。なぜかとても照れていた。
その後、同期に声をかけられた。
「おつかれ〜っす!表彰2つおめでとー!そういえば、ジュエリーコーディネーターの資格取ったんやって?」
緊張が収まらないのか、同期相手に『取りました!』と答えていた。
「すごいやん!何ていうか、顔つきがいいんよ。
イキイキしてる!」
と言う同期。
同期との会話はそれだけだった。
帰り道に2つの表彰状と金一封とオシャレなお菓子を見ながら、脳内再生される“イキイキしてる!”。
どれもうれしいけど、イキイキしてるの言葉が一番うれしかった。