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ザ・ノンフィクション(結婚相談所)を考察してみた


最初に

ここ最近ザ・ノンフィクション(結婚相談所)の動画がX(旧ツイッター)で切り抜きで大変バスっています。
権利の問題もあるのでここへ動画を貼る事は憚られますので興味がある方は是非ご覧になって下さい。
テレビのエンターテインメント的な撮れ高もあると思いますので登場人物のような男女ばかりが婚活に勤しんでいるわけでは無いですが、それでも婚活がうまくいかない方は参考になる点もあるのかなと。
反面教師意味でも是非一度ご覧になる事をおすすめします。

話題の動画の注目点について

中でも特に皆が注目している動画は34歳女性の北川さんと29歳男性の進藤さんの面会のシーンです。
どのようなシーンか簡単に説明すると北川さんと進藤さんの話し合いがうまくいかずギスギスしてしまうシーンです。
北川さんの態度や結婚相談所のスタッフの対応を皆叩いているのが多くのコメントで見受けられました。おそらく男性の書き込みがほとんどだと思います。少なからずですが進藤さんへの苦言もありました。
ですが、動画の本質はそこではないと私は考えています。
本質について言及する前にひとつひとつ北川さんと進藤さんの面会を紐解いてみたいと思います。

北川さん(34)の悪い点

北川さんは最初から声のトーンもどこか喧嘩腰でした。
これは明らかですが北川さんにとって進藤さんは好みの男性ではありません。面会の終盤に北川さんは進藤さんの失言に腹を立てて中座しますがこれはあくまできっかけで最初から腹を立てているのは明らかでした。
清潔感に欠ける進藤さんや婚活がうまくいかない自分、それを含めての結婚相談所へのイライラなどが積もり積もっての態度だったように感じました。
つまり最初から進藤さんは詰んでいた訳です。かなり気の毒ですが。
私が思う北川さんの一番悪い点は喧嘩腰の態度ではなく登場人物の立場を全く理解していない点でした。
北川さんと進藤さんは立場は全く同じです。違いは性別だけ。
不満をぶつける相手は北川さんの立場であれば結婚相談所であって進藤さんへ当たるのはお門違いです。
北川さんはイライラを進藤さんへぶつけて厳しい対応を見せましたが、結婚相談所のスタッフには柔らかい態度を取っていました。その後スタッフは雰囲気を壊した一言を発した進藤さんを責めている訳で、そのスタッフの対応にも批判の声があがっていました。
ただ私はこのスタッフを批判するのも違うと感じました。

進藤さん(29)の悪い点

進藤さんは最初からこの雰囲気の異常を感じ取っていたはずです。進藤さんの表情からは妙な緊張感が感じ取られました。
これは誰でも経験はあると思うのですがイライラしている人間が近くにいると緊張感は伝わります。
女性慣れしていない進藤さんがお見合いの場で相手女性から発せられるプレッシャーを感じ取ってしまっては固くなるのも無理はないでしょう。
ただ進藤さん自身が反省点を後に述べているのですが「自分がガキだった」と話しています。
これだけでは何とも言えませんがおそらく進藤さんは言い返した事が良くない事だと回顧しているのだと思います。
これは半分当たっていますが、半分は的外れです。
進藤さんの失言は失礼な北川さんへアドバイスと称して言い返す形で発せられました。しかしその内容は理不尽なものではなく割りと常識的な内容です。言われた側の北川さんも反論できずに怒りが噴火してしまったのです。
お見合いの場でそれも初対面の相手へ問題提起やアドバイスを行うのは間違っています。
それに加えて正論をぶつけるのはよほど関係が出来上がってから出ないとしてはいけない行為です。いえ、むしろ10年来の仲でもよほどの事(悪事の説得等)がなければ行ってはいけないでしょう。
言い返す形だったにせよ喧嘩をする以外の目的で論破はやってはいけない行為です。

患者を叱る看護師は良い看護師か?

例え話になります。
病気で入院している患者が看護師に隠れて間食をしたり薬を飲まなかったとします。
これを叱る看護師は良い看護師でしょうか?
また「大変だよね。気持ち分かります」と甘やかす看護師は良い看護師でしょうか?
間違いなく相手の事を考えて行動しているのは叱る看護師です。

結婚相談所のスタッフはどっちだ?

結婚相談所のスタッフはどっちの看護師タイプだったのでしょうか?
お見合いの場を険悪にしてしまった二人に対して北川さんには寄り添う態度を見せ、進藤さんへは叱っています。
このスタッフは両方のタイプを使い分けています。
北川さんはスタッフからすると不治の病だったのでしょう。この場合出来る事は限られています。褒めて叱って北川さんを矯正して無理矢理にでも結婚出来る可能性はゼロではありませんがその先に待っているのは悲惨な未来です。彼女には甘えさせて「世の中碌な男が居ないわ」と感じてもらうのが一番良いのかもしれません。
進藤さんはスタッフが考えるに救いようがある患者だったのかもしれません。悪い点を大きく叱り反省すれば良い未来に導けるかもと。
実際に後日談で進藤さんは良い女性と巡り会えたようです。

最良のアプローチは1つでは無い

切り抜きで上がっている動画は4分に満たない長さでしたが、私自身改めて人のコミュニケーションを行う時に気をつけなければと感じさせられる内容でした。
特に婚活の場合は初対面で人生経験もそれなりに送ってきた人たちと会うのでうまくいかない部分、譲れない所はあるかもしれません。
でも相手も自分と同じ人間でお互い未熟であることを踏まえだからこそ慎重にお付き合いをしていかなければいけません。
また自分はその時に納得いかない対応をされても結果的に得になっている事もあるのだなと噛み締めて過ごしていかねばなと思いました。

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