わかってるよ…という言葉の裏に

教員として子どもたちと関わっていた時、
よく感じていたことがあります。

子どもたちは、やる気が低いというか、エネルギーが低いというか、
何に対しても「めんどくさい」という様子を見せる子が、
年々増えていると感じていました。

おそらく、保護者としての皆さんの中でも、
こうした子どもたちの様子に困ってしまう方が、
少なくないのではと想像しています。
小学校の高学年になり、思春期になり、反抗期になり、
それこそ機械的に「めんどくさい」なんて言うような流れが
自然となっているかもしれません。
友達同士で、めんどくさいという空気を共有しあい、
互いに影響しあっているのかもしれません。

部活動などで、周りが頑張っている空気に影響されて、
自分も頑張るしかない状況と感じて、頑張れるようになる。
テスト前で、周りが勉強している様子に囲まれて、
自分もどうにか最後の数日頑張って勉強するようになる。
自分の行動が、周りの雰囲気に影響を受けていることは、
皆さん自身のこれまでの経験を振り返ることで、
理解できるのではないでしょうか。

ということは、目の前の相手、子どもたちに対して、
関わる自分が相手に前向きになる影響を与えれれればいい。
でも、そんなことは頭でわかっていても…というところでしょうか。

では、もう少し自分の経験から理解をしてみましょう。
勉強や宿題をしないといけないとわかっていて、
それでもテレビを見たり、動画を見たりしてしまっていて、
いざやろうと思っていた時に、親などに
「早く勉強しなさい」
と言われ、逆にいらいらして言葉を返して、気持ちが上がらず…
みたいなことはないでしょうか。
「今やろうとしてたよ。」
みたいに言葉を返しながら、また余計にいらいらして…

大人は心配して、よかれと思って声をかける。
子どもはわかっていることを改めて言われて、いらいらする。

ちょっと、もったいない、と思いませんか?
お互いに同じ方向を向いているのに、すれ違う感覚。
ちょっとしたずれをどう修正するのか。
皆さんなら、どんな修正をしますか?

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