抽象化・まとめを促す声のかけ方

自分たちの普段の発言を思い出してみてください。
これまで話をしてきた、具体的なことを並べてみて、
そこから抽象化してまとめるときに、どんな言葉を使うか。

1月29日、東京は晴れ。静岡も晴れ。和歌山も晴れ。
昨年の同じ時期もそうだった…
要するに、冬の太平洋側はよく晴れる日が多いってことだよね。

そう、「要するに」とか「つまり」という言葉を使います。
難しそうだったら、普通に「まとめると」
と言ってあげてもいいかもしれません。

逆に、具体的な話題をあげるときは、これはわかりやすいですが、
「例えば」という言葉を使いますね。

こういう言葉を、子どもたちに投げかけてみる。
問いを渡してあげるときに、こうした言葉を渡してみる。

3日前に練習したら、できるようになったね。
一昨日も練習したら、新しいことができるようになったね。
昨日もがんばったら、この技を身につけたね。
つまり、どんなことが言えるんだろうね。

この新聞記事には、○○の出来事が書いてあったね。
別の新聞には、✕✕のできごとが書いてあったね。
要するに、何が言いたいんだろうね。

ストレートに、私は、授業の中で、子どもたちに、
「どれにも当てはまることって何だろうね」
という言葉をよく投げかけていました。

・音楽の時間に歌を歌う経験
・体育でダンスを披露する経験
・美術の時間に絵を描いて展示する経験
・英語の授業でプレゼンをする経験
・数学の授業でグループワークの結果を発表する経験

これらどれにも共通することって何だろうね?

皆さんは、どんなことが言えると思いますか?

きっと子どもたちは、自分が感じたこと・考えたことから、
「表現することは…」
というようなメッセージをいうのではないでしょうか。

人によって、…の部分は異なるかもしれません。
それはそれで、一人ひとりの考えを聞くと、
自分にない考えを聞いて、多くの気づきを得るわけです。

またそれらの表現から、共通することを考えたり、
要するに… つまり…と考えてみたくなりますよね。

どうですか、抽象化すること、それをみんなで学ぶこと、
楽しそうな学びの時間、学びの場づくりが見えてきませんか?

言葉かけの威力、少しずつ感じてほしいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?