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Jonathan’s Mastering Bootcamp【Ozoneを使ったマスタリングを深めよう】

エアロスミス、シカゴ、デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、ニルヴァーナなどを手掛け、「マスタリング界の至宝」として知られるアメリカ音楽業界屈指のマスタリングエンジニアJonathan Wyner氏を講師に迎え、キング関口台スタジオにて実施されました。
当日講義に参加できなかった方のために、Vimeo Proでの期間限定配信URL販売を実施します。(配信は12月下旬を予定・期間限定収録配信¥9,800)


セミナー内容


マスタリングにおける基本的な心構えと目指すべき方向性、また、現代のマスタリングを取り巻く環境について、ジョナサン・ワイナーの見解が語られます。

1:クリエイティブな作業の前に~事務的・技術的な確認事項と実践

マスタリング・エンジニアの仕事は”音”に関することだけではありません。完成ファイルの形式、サンプルレート、ビット深度、最終的なデリバリーの方法など、実際に”音”の作業に入る前に確認しておくべき事柄と、その際に気を付けるべきポイントは多岐にわたります。
ここでは、サンプルレート・コンバージョンとディザリング、エイリアスノイズの確認、作業に取り掛かる順番、マスタリングにおける”ノーマライズ”の意味などが、彼のコンセプトや実際に使用しているアプリケーションとともに語られます。
さらに、音楽的な作業が終わった後の曲間調整や書き出しの手順など、マスタリングにおけるテクニカルな側面についてのワークフローをご紹介します。

2:Practical Example 1~Contemporary Afro Jazz

ここから、実際のトラックを使用した彼のマスタリングの実践例を見ることができます。最初に紹介されるプロジェクトは、グラミー賞にノミネートされた作品で、3曲共に一人のエンジニアによってレコーディング/ミキシングがおこなわれた楽曲のマスタリング。
各トラックのクオリティが一貫しており一聴して大きな問題が感じられないプロジェクトを、どのようにしてさらに輝かせるのか。
ここではパラレル・コンプレッションをはじめとした、彼の手法を学ぶことができます。

ミックスとマスタリングをひとりで担うことの難しさ、マスタリングをどこで終えるべきか、的確な判断を下すための、音に対する基準を内在化することの重要性について、実際に体験した事例をまじえて説明。

3:Inserted Talk

ミックスとマスタリングをひとりで担うことの難しさ、マスタリングをどこで終えるべきか、的確な判断を下すための、音に対する基準を内在化することの重要性について、実際に体験した事例をまじえて説明。

4:Practical Example 2~Rock

次は各曲をミックスしたエンジニアが異なる3曲入りEPのプロジェクト。曲ごとのトーンやレベルの違いが目立ちます。
レベルを揃える時に注意すべき帯域、EQやサチュレーションを使用した楽曲の”リ・バランス”など、マスタリングでの”ヘルプ”が必要な事例において、実際にどのような処理を施していくのかを実践します。

5:Practical Example 3~Film Score

参加者から提供された楽曲のマスタリング。元のミックスが持つコンテンポラリーなオーケストラ・サウンドを損なわず、いかにして生のオーケストラに匹敵する聴取体験を与えるかに注意を払ったマスタリングの中身を解説します。

6:Practical Example 4~Shamisen Metal

参加者から提供していただいた楽曲2。ハイパス・フィルターによって失われてしまったロックらしいエネルギーを取り戻すため、彼には珍しく、ボーカルをターゲットとしたミックスに介入するマスタリング処理を実践します。

7:Closing Talk~すべてのマスタリングエンジニアのみなさまへ

ミキシング・エンジニアとの関わり方、ステムミックスへの考え方、そしてマスタリングというものが終わりのない修練の道であり、楽しくインスパイアに溢れた仕事であることをご紹介します。


セミナーの全体進行内容

1:基本的なワークフローについて
0:00:00 セミナー概要について
0:01:00 テクノロジーの可能性
0:05:50 現代マスタリングが直面する課題
0:10:20 ファイルを受け取ったときにまず確認すべきこと
0:15:01 サンプルレートの設定について
0:17:05 アンチエイリアシング・フィルターの品質について
0:22:58 レベルの確認と設定について
0:27:05 アルバムの曲順について
0:28:44 複数曲の場合、どの曲から始めるか
0:30:06 各トラック試聴とラウドネス調整
0:31:47 各トラックの間隔設定について
0:32:43 メタデータの設定について
0:35:20 レンダリングについて
0:41:14 QC(クオリティチェック)について

2:プロジェクト事例”Global Jazz Institute”
0:42:29 クライアントへの理解について
0:44:09 プロジェクト の概要について
0:45:25 レベルチェックについて
0:52:58 リミッターと設定について
0:57:24 EQとダイナミクスの関係について
0:58:40 EQでのアプローチ実例
1:05:43 ステレオイメージについて
1:10:38 コンプレッションについて
1:12:15 具体的な設定と実例
1:19:07 完成マスター試聴
1:21:15 質問対応『Ozone 11 Upward Compressについて』
1:23:18 質問対応『EQによる楽器間バランス変更の実例について』
1:27:04 マルチバンドコンプレッサーについて
1:29:51 質問対応『マスタリングについて』
1:30:34 質問対応『全ての工程を一人で作業しているケースの課題』
1:32:23 質問対応『判断基準について』
1:33:10 質問対応『リファレンスについて』
1:36:00 質問対応『アナログとデジタルの3つの違いについて』

3:プロジェクト事例”エンジニアの異なる3曲EP”について
1:37:06 プロジェクト概要について
1:37:30 レベルマッチの実例
1:41:18 EPの分析とアプローチ実例
1:47:26 アプローチへの解説
1:49:10 Ozone Low end Focus実例
1:50:11 2曲目の分析とアプローチ実例
1:55:25 曲間の繋ぎ処理実例
1:58:33 EPの完成と総括
1:59:53 質問対応『1曲だけのマスタリングの場合アプローチは変わるか』
2:00:35 質問対応『エイリアシングと歪みについて』

4:国内エンジニア提供楽曲マスタリング実例1

02:01:56 プロジェクトの試聴
02:03:42 プロジェクトの分析
02:05:58 アプローチの実例1
02:09:32 解説と分析1
02:10:25 アプローチの実例2
02:13:22 解説と分析2

5:国内エンジニア提供楽曲マスタリング実例2
02:14:19 プロジェクトの試聴と分析
02:15:44 マスタリング後のプロジェクト解説と試聴
02:20:22 解説と分析

6:Closing Talk
02:21:10 質問対応『ミキシングがマスタリングに与える影響について』
02:23:03 質問対応『ステムについて』
02:24:29 Jonathan Wynerからセミナーを視聴頂いた皆様に伝えたいこと

期間限定配信(12月下旬予定)を購入する


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