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<事例1>問いの質が上がったこと、選択肢の中から選び出す判断力が磨かれたことを実感。

Case 01
コニカミノルタ株式会社 守田様 × 株式会社野村総合研究所 中村様


複雑性の高い案件への対峙が受講のきっかけ

―― 現在のお仕事やManaging Complexity受講の動機について教えてください。

守田 中国・アジア向けITサービス開発会社の社長として、大連へ駐在しています。急に異国で一企業を任され、マネジメント領域の幅や見通す時間軸が変わりました。様々な切り口で思考するこのプログラムが自分の状況にフィットするだろうと感じ、受講を決めました。

中村 DX領域でソリューションの企画・設計支援をコンサルとシステムの両面から行っています。DX自体が不確実性の高い領域なので、Managing Complexityのプログラムを知ったときに、様々な意思決定が体系化できるのではと予感しました。上司にかけあって予算をつけてもらい、まずは自分が先行で受講して社内で広めるかを検討することになったのが受講のいきさつです。

―― DXはとりわけ複雑性が高い領域ですね。

中村 これまで僕らが扱っているシステムは複雑ではないものが多かった。ComplexではなくComplecated=煩雑くらいのレベルで堅くやれば大丈夫という世界でした。DXはその考え方をガラリと変えないといけない。新たなコンピテンシーが必要だと感じていました。​​

問いの質が上がり、判断力が磨かれた実感

―― 実際に受講を終えて、どのようなシーンでManaging Complexityの学びが活かされていますか?

守田 学びが役に立っていることは毎週感じています。管理職とのミーティングでの判断軸や引き出しが増えました。決断の精度が高まった。選択肢を出し切るための問いの質が上がったことと、選択肢の中から選び出す判断軸が磨かれたのを実感しています。

―― それまでは目の前の合理的な判断という形で意思決定をされていたのでしょうか?

守田 実はこのプログラムを受けるまでは自分なりに選択肢を出せていると思っていました。受講前のアンケートでもシステム思考は得意だと書きました。ですが、実際に受講してみたら得意だと思っていたシステム思考に成長の余地がたくさんあることに気づけました。

―― いいですね。中村さんはどうですか?

中村 Managing Complexityは「思考習慣を身につける」という特徴がありましたが、まさにそれを感じています。バイアスにとらわれていないか。システム思考での要素分解は十分か。対峙している相手の感情にフォーカスできているか。こういった観点を常日頃考えるようになり、学びが定着したのを感じます。​

反転学習で知識を定着し、他流試合で刺激を受け、共通言語として組織へ還元する仕立て


―― Managing Complexityは、その“学び方”にも非常に特徴がありますが、お二方とも現業がそれぞれお忙しい中で“学び方”についてはいかがでしたか。

中村 ここまでのアクティブラーニングをはじめて体験しました。完全なる反転学習※のスタイルは新鮮でした。事前課題の読み込みは大変でしたが、内容的には興味深いものが多く、今でも読み返して必要なシーンで活用することもあります。(※事前にすべての課題をインプットし、当日はアウトプットしながら対話を深めていくスタイル)

守田 僕も反転学習はとても良かったと感じています。別の観点では、ファカルティ(講師)の存在もよかったです。セッションごとの提出課題へのコメントが完全にパーソナライズされていて、しっかりと個人を見てFBをもらえるのですごく贅沢だと思いました。

―― 4名×4社で構成される混成クラスはいかがでしたか?

守田 良くも悪くも社風が実直すぎるところがあるので、システム思考で要素を出し切る際の観点が狭いと自覚しています。 社風や文化が全く異なる皆さんとディスカッションの場を持てたことで、そんな切り口あるの?という場面には毎回遭遇しました。

中村 僕のケースはめずらしく※、今は社内で自分だけが受講を修了しています。(※通常は1社4名からのご受講)社内を動かすことを考えたときに、部のメンバーにもぜひ受講してもらいたいと思って動いています。部署全体でみると、DXの開発においてみな解像度がまちまち。バックグラウンドや知識もそれぞれの中で、このプログラムを通じて皆が横串で共通言語を持てると、社内を大きな力でよりよい方向に動かしていける、そんな確信があります。

―― リーダー層、マネージャー層の共通言語を構築できるという点も、バリューの一つです。1社最低4名での受講をおすすめしているのも、アンバサダーとして学びを組織に還元してほしいという願いがあるからです。

脳に負荷をかけて走り切る10週間

―― 英語での事前課題はいかがでしたか?

守田 英語が得意ではないので大変でしたが、100%でなくても自分なりの観点でできるところまで分析して解釈し、セッション当日にディスカッションする中で理解が深まるというシーンもありました。

中村 セッション5にめちゃくちゃハードな事前学習があって一回挫折しかけたのですが、同期で励まし合いながら乗り越えました。エベレスト級でしたね笑 DeepLという翻訳ソフトには大変お世話になりました。

―― ハードな登頂お疲れさまでした笑  事前課題もそれなりの量がありますが、受講者のモチベーションのみに頼らないのもミネルバのプログラムの特徴です。課題の出し方や授業内容の立てつけ、ファシリテーションの仕方すべてにおいて受講生が集中せざるを得ない仕組みになっています。

守田 10週間集中して走り続けるのは、負担になりすぎない長さでちょうどよかったです。

―― 今日はManaging Complexityの学びが実践に活かされていることをお聞きすることができ、大変いい場になりました。ありがとうございました。

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