「ChatGPT」に、ビジネスフレームワークの検討相手になってもらいました。
0.ChatGPTとフレームワーク
入力した言葉に対応して、自然な言葉で返答をしてくれる対話型AIチャットの「ChatGPT」。返してくれる言葉が正確とは限りませんが、必ず何らかの答えを返してくれます。
だとすると、話を誰かに聞いてもらって考えを整理するという「壁打ち」に最適なんじゃないか。
だとすると、ビジネスのフレームワークとも相性がいいんじゃないかと思って、やってみました。
今回、ChatGPTに考えてもらうビジネスのテーマは「ChatGPTの話題でnoteを販売すること」。
方法としては、
①3C分析で事業計画を立てて、
②SWOT分析で立ち位置を定めて、
③STP分析でターゲットを定めて、
④4P分析でマーケティング戦略を具体化
という順序でやってみたいと思います。
では、いってみましょう。
1.3C分析
3C分析は、マーケティング環境分析に使用されるフレームワークです。
Customer (市場/顧客)、Company (自社)、Competitor (競争) の3つの視点で、事業計画やマーケティング戦略を決定するために使用されます。
3C分析の目的は、ビジネスの重要な成功要因 (KSF) を特定することです。
事業の方向性を定めるため、マーケティングの第一歩として客観的な情報を収集するために利用されます。
では、ChatGPTに聞いてみます。
「「ChatGPTをビジネスに活用する」をテーマにnote記事を販売するビジネスの3C分析をしてください。」
「3C分析してください」というだけで、これだけ出てくるんですね。
すごいですけど、抽象的過ぎてこれだけではまだ具体的なビジネスには繋がらなさそうです。
なので、ここから掘り下げていきます。
「顧客戦略としては、どのようなものがありますか。」
少し方向性が見えてきました。
1番目の単語「ターゲット顧客セグメント」を利用して、もう少し掘り下げます。
「ターゲット顧客のセグメントはどのようなものがありますか。」
グッと具体的になってきました!
AI および言語モデルのリソースと専門知識が限られている中小企業を相手にするのは良さそうです。
次に、3CのうちのCompetitor (競争)について掘り下げてみます。
「競業他社の戦略との関係で、競争上の優位性を確立するにはどのような方法がありますか。」
専門的な独自商品の開発ですね。
最終的には、アイデアと努力次第ということでしょうか。
そして、最期のまとめもChatGPTにお願いします。
「ここまでの分析を基に、おススメのnote記事タイトルを3つ挙げてください。」
さらに、ここで挙げてもらったタイトルで記事を書くのもChatGPTに助けてもらうこともできるのですが、それはまた別のお話。
ここまでのポイントをまとめると、ChatGPTに分析してもらうときには、大雑把な質問をすると大雑把な回答がでてくるので、それをさらに掘り下げる質問をすることが必要となります。
その掘り下げも、ChatGPTが出してくれた答えをオウム返しするように、「それについて詳しく」と聞いていけばいいわけです。
結論を言うと「これって結構使えそう」です。
では、続いて、SWOT分析をやってみます。
2.SWOT分析
SWOT 分析は、競争に関連して個人または組織の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、および脅威 (Threat)を特定するために使用される戦略的計画フレームワークです。
関連する内部の強みと弱み、外部の機会と脅威をリストアップし、それらをマトリックス形式に並べて分析し、結論を導き出します。個人または組織が優れている点と、改善できる点を特定するのに役立ちます。
では、ChatGPTに聞いてみます。
「個人のビジネスマンが『ChatGPTをビジネスに利用する』をテーマにしたnoteを販売する事業を行う記事についてswot分析をしてください。」
なんとなくイメージしていたことが、ChatGPTによってちゃんと言語化されました。
「明確な言語化」って、ChatGPTの強みですね。
さらに深める質問としては
「強みをより強めるにはどうすればいいですか。」
「弱点をカバーするためにはどうすればいいですか。」
と聞いてもいいですね。
SWOT分析を受けてのまとめをChatGPTに聞いてみます。
「これまでの分析を踏まえて、私が対処すべき事項はなんですか?」
「私がすべきことは何ですか?」って、他人に聞いたら「知らねえよ」って言われてしまいそうなことも、ChatGPTに聞くとちゃんと言語化してくれます。ありがたいです。
3.STP分析
続いて、STP分析をします。
STP (セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング) 分析の目的は、顧客やニーズなどの共通要因に基づいて市場をセグメント化し、ターゲットとする市場を特定し、それらの市場における会社の位置を決定することです。業界や製品を超えて広く使用されています。マーケティング担当者がユーザー中心の観点からより効果的な戦略を開発できるようにします。STP分析は、新規事業や製品の立ち上げを検討する際にも活用できます。
「個人のビジネスマンが「ChatGPTをビジネスに利用する」をテーマにしたnoteを販売する事業を行うについて、STP分析をしてください。」
「AI と ChatGPT を使用してビジネスプロセスと効率を改善しようとしている中小企業」や「より良いコミュニケーションと顧客サービスを求めている企業」。ターゲットが明確になってきました。
深める質問としては「セグメントを詳細化してください」というのが考えられます。
「ビジネスにおける AI および ChatGPT ソリューションの市場について、問題点によるセグメント化、ニーズによるセグメント化を詳細化してください。」
「業務効率化」「コスト削減」「先進性による競争優位性」というキーワードはよさそうですね。
では、これまでのところをまとめてみます。
これまでの分析を踏まえてnote記事で掲載すべき記事のタイトルを教えてください。
「ビジネスプロセスを効率化するChatGPTの力」というのは気になるタイトルですね。
文章を生み出すのが得意なChatGPTだけあって、キャッチコピー生成力がすばらしいです。
4.4P分析
4P分析は、企業の製品(product)、価格(price)、場所(place)、およびプロモーション(promotion)を分析して、明確なマーケティング戦略を策定することです。STP分析で概説されたマーケティング戦略を具体的に策定するために使用されます。 商品の特徴や販路を見極めるために行われます。
ChatGPTに聞いてみます。
これまでの分析を踏まえて「「ChatGPTをビジネスに利用する」をテーマにしたnote記事を販売する事業について、」の4P分析を行ってください。」
深める質問としては、4P分析がマーケティング戦略を具体化するための分析なので、「プロモーションを具体的に教えてください」というのがよさそうです。
「これまでの分析を踏まえて「ChatGPTをビジネスに利用する」をテーマにしたnote記事を販売する事業についてのコンテンツ マーケティングの具体的な手法を教えてください。」
最後に、結論を出してもらいます。
「ここまでの分析を基に、おススメのnote記事タイトルを5つ挙げてください。」
「ChatGPT技術で業務効率を最大化」
「ChatGPT: デジタル時代のカスタマー サービスに革命を起こす」
「ChatGPTオートメーションでワークフローを効率化」
「ChatGPT を活用してデータ分析と洞察を向上させる」
「ChatGPT コラボレーション ツールでチームを強化」
ChatGPTを使って、これらのタイトルで記事を書く方法については、今度また改めて書いてみます。
~まとめ~
いかがだったでしょうか。
自然な言葉でやり取りできるChatGPTは「考えをまとめる」「言語化する」のにとても適しています。
3C分析・SWOT分析・STP分析・4P分析のようなビジネスフレームワークを使えば、ビジネスのアイデアも具体化できるのではないでしょうか。
ChatGPTもビジネスフレームワークも、考えるための道具ですから、使う人間のアイデアと工夫で、もっと効果的な成果を生み出せるかもしれませんね。
#AIとやってみた