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5. 海外事業部改め「掃除屋」

【2024.4.30】
ちなみに「掃除屋」は、最近ハマっている漫画から拝借した名前である。

「改善」というとなんだか角が立ちそうで、使う相手を選ぶようにしている。何かが「悪い」ことを前提としているような印象を与えかねない。
それに、今の状態を0から作り上げた人からしたら、その過程の苦労を知らず、今しか知らないのに「改善」なんて言われたら良い気はしないだろう。私だったら腹が立つ。

キャッチーな名前を探していた時に思いついた。社内でも、「掃除屋さんです!」と言うとウケがいい。

最初の仕事が倉庫整理なので、あながち間違ってはいない。
正確に言うと、
在庫管理のオペレーション改善と宙に浮いている事業の再建。
実際にやっていることが何かと言うと、まず倉庫の整理である。ゴミ出し片付けである。

5月から取り組むのは経営改善と組織改善。1ヶ月単位で一つずつ課題をつぶしていく。
3ヶ月、半年と振り返った時に自他ともに「良くなったよね」言えるように。


倉庫整理をするにあたって、トヨタの考え方には大いに助けられた。
「片付けた方がいい」「キレイな方がいい」は自明のことであり、否定する人はそういない。
しかし、
「勤務時間使ってわざわざやること?」
「人件費の無駄では?」
という意見はチラホラ聞いていた。
整理整頓の優先順位が低いのである。

時間を使ってでも整理整頓する必要があることを納得してもらえるように説明しなければならない。

その材料として、『トヨタ仕事の基本大全』(OJTソリューションズ, 2015)より、整理整頓から生産性向上へのロジックは大変参考になったし、その他様々なエッセンスを日々パクリながら試行錯誤している。

1番気に入っている&気になっている話題が「人件費の無駄遣い」論。

「人件費考えると、やる必要ある?」は様々な場面で耳にする。
それが会社というものなのか、うちの会社だからか。
私はバイト・インターンシップを除けば、サンプルがN=1 なので評価はできない。
ただ、人件費換算して無駄かどうかを決めるやり方は、その一時点しか注目してないように感じる。

トヨタが社員のことをコスト(人件費・費用)ととらえず、「人財」として扱ってきた

OJTソリューションズ(2015) 『トヨタ仕事の基本大全』

ストックではなくフロー。その「1時間」ではなく、1時間我慢してやった先の数週間、と一定期間で見たら、会社にとって利益をもたらすことに繋がるのでは?と思うことも度々ある。ケースバイケースだが、今わかりやすく売上に繋がらないことの中にも、長期的に見て大事なことってあるのではと。

「社員はコストじゃありません。人財です」

たとえ今の会社で浸透させることが叶わなかったとしても、掃除屋の私自身は、社員さんを「コスト」ではなく「人財」として向き合う姿勢はぶれないでいたい。

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