「〇〇できました!」と言いたいときには『could』を使わないほうがいいよ、ということについて説明しました

お仕事をしていると必ず、依頼を受けた作業の進捗状況を報告することがあると思います。

報告の際には「そもそも作業ができたかどうかの可否」や「どの時点でできたのか?」「今後できそうなのか?」といった状況を正しく伝えないと、一緒にお仕事をしている周囲の方々が状況を正しく知れなくて困っちゃいますよね。

では、「作業ができました!」と無事に終了したことを英語で報告したい場合、何と言ったらいいでしょうか。

「canの過去形はcouldだから、『I could do the task.』と伝えればいいかな…」と考えて、could+動詞の形で報告したくなることもあると思います。しかし、個人的には肯定する意味で「できた」と伝えたい場合は「could+動詞」の文章を使うのは避けたほうがいいと考えます。

今回はその理由の説明と、ではどういう言い回しにしたらいいのかについて説明していきたいと思います。

なんで肯定する文章で「 could」を使わないほうがいいの?

『I could do the task.』と報告すると、聞いた相手が混乱してしまう可能性があります。

なぜ混乱してしまうのか?実は、『I could do the task.』という文章は、以下のどちらの意味にもなりうるからです。

a. 「わたしは、その作業をできました」(=できた
b. 「わたしは、その作業をできるかもしれない(=まだできていない)」

couldは「〇〇できる」というcanの過去形なので、aの文章のように文字通り「作業ができました」という意味も取れます。

しかしながら、couldがちょっとややこしいのは推量、つまり「〇〇できるかもしれんね」という意味でも使えてしまうのです。後者の場合、bのように全く別の意味になってしまいます。

実際には話の文脈だったり、補足の説明を後につけたりすることで使い分けていきます。が、仕事の報告の場面など、一言で状況を的確に伝えたほうが良い場面では、coudの使用を避けた方が無難です。作業の状況が「できた」のか、「できなかった」のか、「できそう」なのか、報告を受けた周りの同僚や上司が判別できずに戸惑ってしまう可能性があるからです。

じゃあ何て言ったらいいの?

「依頼された作業ができました」と伝えるには、どういった表現を使うのが良いでしょうか。

「終了や完了したことを示す動詞を過去形で使う」のが、個人的にはおすすめです。具体的には、『could』を使う代わりに、『finish』や『complete』といった動詞を使います。

I finished the task. (=わたしは、その作業を終わらせました)
I completed the task.(=わたしは、その作業を完了させました

上記の文章では、「終了ないし完了」しており、既に「過去」のこととして表現されています。なので、報告を受けた周囲の人たちも、「作業を終わらせてくれたんだね!」とすぐに理解してもらえます。聞いている方にもわかりやすいので、おすすめです。

couldはこの場面でよく使われます

「〇〇できました!」という文脈では使わないほうがいいですよ、と説明したcouldですが、肯定文じゃない形では大いに活躍してくれます。

それは、他の人に「〇〇してください」と依頼する場面です。

Could you help with this task?
この作業を手伝っていただけませんか?

上記の例文のように、『Could』を使って疑問文で作業などを依頼する場面は多々見られます。なお、 『Could』の代わりに『Can you 〜 ?』でも同じように依頼の文章にできます。『Could』を使ったほうが丁寧な表現になりますので、お仕事などで依頼する際はぜひ、『Could you 〜 ?』という形の疑問文を利用してみてください。

以上、『could』の使い方にまつわる説明でした。

おまけ

ココナラで英語の勉強の仕方について相談受け付けています。
ワンコインからご利用できますので、よろしければぜひご利用ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?