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UXは哲学だ|Xデザイン学校 2022 マスターコース #1

  • 既存のスキルに限界を感じていて、デザインに興味がある。

  • デザインをちゃんと学びたいけど、どこで学べば良いのか分からない。

  • デザイナーがいない組織なので、そもそも周りに相談出来る人がいない。

そんなモヤモヤを抱えるビジネスパーソンは多いのではないだろうか?

私もその一人で、2020年春、気が付いたら武蔵野美術大学大学院(造形構想研究科 クリエイティブリーダーシップコース)に駆け込み寺と間違えて入学していた。今年の春に卒業を迎え、でも学びは卒業しないために、山崎教授にお願いして「Xデザイン学校 2022 マスターコース」のTA(Teaching  Assistant)をさせていただくことになった。

その「Xデザイン学校 2022 マスターコース」での気付きをこのnoteで記しながら、これからのデザインを紐解いていきたいと思う。

UXは哲学である

複雑で、不明瞭で、答えの無いウィキッドプロブレム(厄介な問題)に直面している私たちはいま、パズルではなくミステリーを解く時代に生きている。そんな現代において、ビジネスを担うクリエイティブリーダーに求められる能力もアメーバのように刻一刻と変化している。デザインは従来の枠をはみ出し続け、ヒトの視点やモノの視点を対象にしたユーザービリティーやUXデザイン、またビジネスの視点を含めたサービスデザインなどは、個人の妄想と熱い想い、その哲学を頼りに社会課題や社会視点を合わせ持ちながらありたい世界やより良い社会を描いていくことを加速度的に求め始めている。山﨑教授はビジョンやパーパスを基軸においたこれからのビジネスデザインを「三方良しのデザイン」とフレームワーク化されていた。

私たち一人ひとりが意味を社会に投げかける時代へ

問題解決から意味形成、意味提起へと、求められるデザインのアプローチは変わりつつある。デザイナーは専門家によるDesign for People(User)から、共創するDesign with People、そしてDesign by People(Ourselves)へとデザインの民主化は進み、私たち生活者一人ひとりが世の中に新たな意味を投げかける時代へと変化していく。1人の100歩ではなく100人の1歩が社会というシステムを動かす時代、ボトムアップ型のエコシステム構築が社会を変える鍵になっていく。問題解決から意味形成、さらに社会へのプロトタイピングで意味を投げかけ意味提起へと繋げていくのは、タクティカル・アーバニズムに近い。

Experienceの3つのバトンパス

エクスペリエンスには3つある、これを忘れてはいけないと山崎教授は釘を刺す。届けたいUX(User Experience)の手前には従業員やステークホルダーなどのEX(Employee Xperience)があり、UXのその先にはSNSなどを通じて広がるSX(Social Experience)が存在する。半径3m以内の身近な人にうれしい体験を届けることが出来なくて、その先のユーザーやソーシャルの人々を喜ばすことは出来ないだろう。エクスペリエンスは分断せず、グラデーションのように有機的にバトンがパスされていくことを忘れてはいけないのだ。

さいごに

この一年間はこのマスターコースで実践的なデザインを深掘る一年にしたい。頭の中で考えるだけじゃなく、手を動かし、学び続け、この出会いをこれからも繋げて行きたいと思う。

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